HOME > 1分で分かる不妊治療 > 月経と妊娠
2015年02月16日 [記事URL]
妊娠することや月経周期をはじめ、女性の体調には、女性ホルモンがとても関係しています。
女性ホルモンのバランスが崩れると、月経周期が乱れたり、生理中や生理前の不調といった症状が現れてくることが多いです。
「女性ホルモンを整えましょう!」というようなキャッチコピーを目にすることもあるかと思いますが、それには、こういった理由があるからなのです。
では、そもそも女性ホルモンとは何なのでしょうか?
また、鍼灸でできることとは、いったいどういうことがあるのでしょうか?
まず、女性ホルモンは大きく卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)に分けることができます。
卵胞ホルモンとは、エストロゲンともいい、脳の下垂体から分泌される卵胞刺激ホルモン(FSH)により発育した卵胞から分泌される女性ホルモンです。
分泌された卵胞ホルモンは子宮に作用して、子宮内膜を厚く成長させます。
また、基礎体温を下げる働きもあります。
この間に卵子はどんどん成長していきます。
そして、黄体ホルモンは、プロゲステロンともいい、排卵後の卵胞が黄体に変化して分泌される女性ホルモンです。
黄体ホルモンは、妊娠を継続させるために重要な女性ホルモンで、受精卵が内膜に着床しやすいように整えたり、着床後も妊娠を継続させる働きがあります。
基礎体温を上げる働きもありますので、黄体ホルモンが分泌されると高温期になります。
このように女性ホルモンは月経周期とも関係があります。
ですので、女性ホルモンのバランスの乱れは、そのまま月経不順や無月経といった症状につながります。
また、女性ホルモンの分泌には自律神経も関係していますから、女性ホルモンの乱れは自律神経の乱れにもつながり、頭痛やめまい、イライラ、のぼせといった自律神経失調症のような症状もでてきます。
また、女性ホルモンの乱れは、そのまま不妊にもつながります。
卵胞ホルモンの分泌が少なければ、卵子や子宮内膜の成長に影響がありますし、黄体ホルモンの分泌に問題があれば、着床や妊娠継続に影響が出てきてしまうのです。
つまり、女性ホルモンを整えるということは、女性の体調を整えるだけでなく、不妊治療においても、とても重要なことなのです。
では、どうすれば女性ホルモンを整えることができるのでしょうか。
婦人科のクリニックでは、ホルモン剤を処方され、不足している女性ホルモンを補ってバランスをとるという治療が一般的です。
不妊治療でも、タイミング療法や体外受精など、不妊治療のステップによらず、ホルモン剤で月経周期をコントロールすることが多いです。
ただ、ホルモン剤による調節だと、個人差はありますが、発疹やむくみ、食欲不振や吐き気、だるさといった更年期障害の症状によく似た症状が副作用として現れることがあるようです。
そういうこともあり、当院に来院される不妊治療中のゲストにも、「クリニックで処方される女性ホルモンの薬がしんどくて、通院しなくなりました」という方は、少なからずいらっしゃいます。
不妊で悩んでいるのに、治療が辛くて治療をやめてしまうというのは、すごく残念なことです。
そういう時にオススメなのが鍼灸や漢方です。
鍼灸は自律神経を調整する働きがあることは科学的にも証明されつつあり、身体に優しい治療です。
実際に当院で不妊の鍼灸治療を受けているゲストは、鍼灸治療前と比べ、ホルモンのバランスが取れてきて、月経周期が整ったり、生理前後での不快感もなくなったという方が多いです。
また、鍼灸を受けるようになってから、クリニックで処方されるホルモン剤の副作用が楽になったという方や、処方される量が減ったという方も多いです。
ただ、鍼灸治療であればなんでも良いかというと、そうではありません。
あなたの身体の体質にあったオーダーメイドの鍼灸であることが望ましいです。
たとえば、鍼灸接骨院での鍼灸治療は、どちらかというと体質よりも症状に対する施術が多いです。
不妊治療もやっていると謳っている鍼灸院でも、「不妊にはこのツボ」というように、体質も診ずに施術をされるところも少なくありません。
しっかり、体質を診てくれる鍼灸院で治療を受けてみてくださいね。
あなたの体質をしっかり東洋医学的に診断した上で、その体質にあった鍼灸を受けることで、女性ホルモンのバランスもとれていくのです。
また、鍼灸はちょっと苦手・・・という方には、漢方も効果的です。
漢方薬局などで、東洋医学的に体質をチェックして頂いて、体質にあった漢方薬を処方してもらうのです。
クリニックでも漢方薬を処方されることはありますが、クリニックで処方されるときは、症状にたいして漢方薬を処方されることが多いですし、比較的パターン化されていてあまり効かないことも少なくありません。
ですので、やはり、東洋医学的に体質を診断してもらえる漢方薬局や当院のような鍼灸院に行ってみるのが良いでしょう。
女性ホルモンのバランスの崩れは、不妊に悩む前から無意識のうちに気付いているとことが少なくありません。
早めにクリニックに受診したり、鍼灸などでバランスを整えることが、とても大切ですよ。
当院では、無料でメール体質診断のサービスを行っています。
どなたも簡単にチェックできますし、個別の相談にも、当院のキャストが直接メールでアドバイスさせていただきます。
もちろん、女性ホルモンについてのご相談やご質問でもOKです。
もしよろしければ、まずは、あなた自身の体質を知ることからはじめてみてもらえればと思います。
2014年03月29日 [記事URL]
近年、晩婚化により不妊治療を開始される方の高齢化が進んでいます。
そんな中、気になるのは、いつまで妊活できるのだろうかということだと思います。
女性には更年期と閉経という、いわゆる妊活のタイムリミットがあります。
この更年期と閉経とは何でしょうか?
そして、なぜ妊活にタイムリミットが訪れるのでしょうか?
このページでは、更年期と閉経、そして妊活のタイムリミットについて、解説していきます。
更年期とは、おおよそ45〜55歳の時期で、閉経の前後5年くらいの期間をいい、卵巣機能がその役目をどんどん終えて行っているという状態です。
これは、初経と同じように自然な体の変化で、時期の差はあるものの、更年期はどの女性にも起きることです。
この時期、卵巣機能が低下することにより、卵胞からの卵胞ホルモン(エストロゲン)の分泌量も低下していきます。
一方で、卵胞ホルモンの分泌が低下すると、卵胞を助けようと自律神経が働きますので、ホルモンバランスが崩れ、自律神経失調症のような症状が出ることがあります。
これが、いわゆる更年期の症状で、一気にのぼせるようなホットフラッシュや、動悸、頭痛やめまいなど非常に多くの症状があり、生活に支障をきたすようになると更年期障害と呼ばれます。
そして、この更年期になると、月経に乱れが生じ、排卵が起きにくくなり、月経がなくなっていきます。
そして、月経がとまり、閉経に至ります。
閉経に至ると、月経と排卵が止まります。
また、卵巣の中には、卵子が残っている場合もありますが、卵子も同時に寿命を迎えることになります。
こうして、更年期と閉経を迎えることで、必然的に妊活もタイムリミットを迎えることとなります。
しかし、現在多くなってきているのが、若年性の閉経です。
通常、45〜55歳で更年期を迎え、閉経と至るのですが、それよりも若い年齢で卵巣機能が停止してしまうことを早期閉経と言います。
月経がなくなるという所から、無月経も混同しがちですが、卵巣機能が眠っているだけなのか、完全に停止しているのかと根本的に違います。
無月経であれば、卵巣機能は眠っているだけですので、再び活性化させるような刺激(治療)により、回復させることができます。
一方で、早期閉経は、更年期の後の閉経と同じように卵巣機能が完全に停止している状態ですので、回復は望めない状態です。
これはホルモンバランスの異常から起こることが多く、その原因は、無理なダイエットやストレス過多など、普段の生活スタイルに影響を受けることが多いです。
そのため、心身にストレスがかかるような生活はできるだけ避けるよう、心がけることが大切です。
あとは、無月経の状態を放置しないことです。
閉経とは根本的に状態が違うとは言え、そのまま卵巣機能が停止してしまう場合もありますので、早めに治療を行うことが大切です。
もし、あなたが、今の生活や月経の状態に不安を感じられているのであれば、少しずつでも生活環境やスタイルの改善に意識をしてみませんか。
早寝早起きや、バランスの良い3食の食事など、規則正しい生活を行うだけでも、改善は望めます。
できることから、はじめてみましょう。
合わせて読むことで、より参考になるおすすめページ
◆何気ない生活の中に潜む不妊の原因
◆卵子や卵巣の老化と妊娠
◆高齢になると妊娠がむずかしいワケ
2014年03月29日 [記事URL]
毎月起こる生理(月経)
生理中やその前後では吹き出物ができたり、お腹や腰が痛くなったり、身体が重くなったり、落ち着かなかったり、イライラしやすくなったりと様々な変化を感じるという方が多いのではないでしょうか?
このような変化を感じて生理の時期を知るという方もいらっしゃいますね。
ですが、生理自体も色々な変化をしているということをご存じでしょうか?
また、変化に気付いたとしても、そこまで気にすることなく過ごしてしまっているということは多くないでしょうか?
月経周期の変化と同じように、生理の変化も体質の変化の現れです。
その変化をみることで、不妊の原因を探ることもできるのです。
もし、あなたが不妊に悩まれていたり、生理のちょっとした変化に疑問をお持ちであるなら、その変化の意味を知ることで、不妊の対策や疑問を解決することができるかもしれません。
このページでは、代表的な生理の変化が教えてくれることについて解説していきます。
生理の性状というのは、経血がサラサラとか粘りが強いとか塊があるというようなことを言います。
一般に正常な経血はサラサラ状態です。
このサラサラ状態にちょっとツブツブとした塊が混ざっていたり、ちょっとネットリしてきたりと変化が見られたら、それは身体の変化のサインです。
では、どういう場合に塊や粘りという変化が出てくるのでしょうか?
それは冷えによるところが多いです。
あとは、身体の中で不要な血液をうまく処理しきれていないときです。
こちらも冷えと関連するんですよ。
冷たい飲食を好んでいたり、手足の冷えに悩まされていたりしませんか?
しっかりお風呂に浸かるようにしたり、足湯をしたりするだけでも改善される場合もありますが、冷えは不妊に限らず、万病の元とも言いますから、心当たりがあるのなら、一度食生活などの生活習慣を見直されることをお勧めします。
その他にも、子宮筋腫があったりする場合も、経血に塊が見られることもあります。
子宮筋腫にも、すぐに対処しなければいけない場合と、経過観察で良い場合とがあります。
クリニックの先生の話を良く聞いてみて下さいね。
経血の量の変化にもいろいろあります。
生理が始まった最初2日目くらいは量が多く、以降は少なくなっていくというのが一般的な量の変化と言われていますが、最初から最後までちょろちょろと少しずつ出続けるとか、トータルでの経血量が増えたり減ったりという変化もあります。
ある程度の変化はそれほど気にする必要はありませんが、大きく前回と異なる場合などは、注意が必要です。
経血量はホルモンの状態によっても変化しますが、大きく増えた場合は、月経過多といい、子宮筋腫や子宮腺筋症によっても起こります。
体質的には、身体に熱がこもってしまっていたり、過度な疲れ等により体力が低下していたりする場合に起こることがあります。
逆に、大きく減った場合は、月経過少といい、貧血や冷えという体質が考えられます。
あと、少ない量がだらだら続くというのは、無排卵月経の恐れもあります。
こういった体質の場合は、クリニックから処方される薬でホルモンバランスを調節することで、症状が改善される場合もありますが、漢方や鍼灸治療で体質自体の改善を図り根本的に対処するということが不妊治療には非常に効果的です。
色で特に意識していただきたいのは、濃さです。
正常な濃さは、やや暗めの赤色で、月経初日は少し薄めというものです。
これが、どす黒くなってきたり、逆に鮮血になってきたりした場合は、何らかの異常があると考えられます。
例えば、黒っぽくなってきた場合は、身体の冷えや、血流の悪さから来る不要な血液がたまっているという状態が考えられますし、逆に明るい赤色の場合は、血液の不足が考えられます。
こういった場合は、冷え対策や食養生で改善できることも多いです。
経血には血液だけでなく子宮内膜や粘液なども混ざっており、それらが体外に排出された際に空気と触れることで酸化したり、必ず含まれる雑菌から臭いが発生したりと、多少なりとも臭いは発生するものです。
ただ、この臭いがいつもよりもきつく感じる場合や、刺激臭や腐ったような臭いに感じられる場合は、感染症などの疑いがあり、注意が必要です。
こういう場合は、すぐに婦人科に受診されることをお勧めします。
感染症も不妊の原因となりえます。
適切な処置をすることにより解決できることですので、気になったら一度検査を受けてみて下さい。
また、体質としては、身体にこもった熱を処理し切れていないという状態であることが考えられます。
食養生や漢方、鍼灸治療で体質改善を図るといいと思います。
そして、生理の開始時期も体質に大きく関係しています。
いつもの月経開始時期よりも1週間以上早く始まった場合は、身体に熱がこもっている状態が考えられます。
逆に1週間以上遅れた場合は、身体が冷えている状態と考えられます。
また、開始時期がいつもばらばらという場合は、身体のホルモンバランスが不安定で、血液循環もあまり良い状態ではなく、不要な血液がたまっている状態と考えられます。
これらの状態は、ホルモンバランスを整える薬で正常に整えることができますが、当院の今までの経験上、やはり根本的な体質の改善が妊活には不可欠であると言えます。
以上ように、生理には色々な体質が現れているということがお分かり頂けたと思います。
そして体質の改善が正常な生理、そして妊活には必要だと言うことも感じて頂けたのではないでしょうか?
ホルモンバランスは、クリニックで処方されるお薬で一時的に整えることができます。
しかし、身体の冷えや熱はどうでしょう?
普段の食生活や心がけという養生から改善できることも多いという一方で、長年の生活で積み重なった体質というのはなかなか改善が難しいところです。
必要なことは、薬に頼らなくても自分自身の治癒力で整えることができるようになるという、根本的な体質の改善です。
こういう場合にとても大きな力を発揮するのが、漢方や鍼灸治療です。
一時的な対処ではなく、根本的な体質改善が妊活には必要です。
実際に当院では、薬に頼ることなくご自身の力で生理が整うようになってきたら自然妊娠した、ということも少なくありませんし、自力で生理が起きたことのない方が、薬の服用なしで生理や月経周期を作ることができたということもあります。
妊活、不妊治療に大切なのは、一時的な対処ではなく、人間本来の自然治癒力を発揮するということです。
もし、あなたが、あなた自身の体質に不安を感じられているのであれば、一度、東洋医学による体質改善とカウンセリングを考えてみて頂ければと思います。
2014年03月29日 [記事URL]
女性の月経周期を知る上で欠かせないのが基礎体温です。
がんばって毎日基礎体温表をつけている方も多いのではないでしょうか?
でも、もしかしたら、基礎体温が必要なのは分かっているけど、
・ どうやって測れば良いのかよく分からない・・・
・ 今測っている方法が正しいのか不安・・・
・ 測ってはいるけど見方がよく分からない・・・
というように、不安や疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
もし、あなたがそうであるなら、このページを参考に解決して頂けと幸いです。
まず、基礎体温を測るタイミングです。
それは、朝目覚めてすぐ!というのが、とても大切です。
月経周期と基礎体温のページでも書かせて頂いていますが、基礎体温というのは、基礎代謝しか行っていないときの体温(=睡眠中)です。
ですが、睡眠中に基礎体温を測ることはできないので、朝目覚めて、身体を起こす前に測る必要があるのです。
そして、測り方ですが、普通の体温計ではなく、専用の婦人体温計(基礎体温計)を使います。
普通の体温計とどう違うのかというと、普通の体温計が小数点以下一桁までしか測れないのに対して、婦人体温計では、小数点以下二桁まで測ることができます。
月経周期による基礎体温の変化というのは、ホルモンバランスの変化で、とても小さい体温の変化ですので、これくらい詳細に測ることで、やっと月経周期を知ることができるのです。
このようにして、毎朝同じ時間に基礎体温を計測して、基礎体温表に記していくことで、より詳細な月経周期を知ることができます。
さらに、身体のリズムや異常が分かることで、体調管理にも役立てることができます。
ですので、ぜひ、妊活中の方に限らず、女性の方には、基礎体温を測ることをお勧めしたいと思います。
でも、もしかしたら、ここまでの説明で基礎体温を測ることが億劫になってしまったという方もいらっしゃるかもしれませんね。
ご安心下さい。
今では、婦人体温計にも色々な種類が販売されていて、毎日決まった時間にアラームで起こしてくれる機能や、計測した基礎体温をメモリーしてくれる機能、パソコンやスマホで基礎体温を管理してくれる機能がついているものなどもありますので、手軽に基礎体温を測って頂くことができると思います。
一度、お近くのドラッグショップなどで探してみてはいかがでしょうか?
では、基礎体温の正しい測り方が分かったところで、基礎体温表の見方についてです。
妊活中の方にとっては、排卵日のタイミングを知るためにも、見方はぜひとも身につけておきたいスキルですね。
(一般的な基礎体温表の図を用意する)
これが、正常な月経周期をおくっている場合の一般的な基礎体温表です。
ご覧のように左右で体温が大きく違うことが分かります。
左側がいわゆる低温期、右側が高温期の状態です。
低温期には、月経期と卵胞期があり、排卵期を境に高温期になっていることが分かると思います。
(高温期と低温期に何が起きているかは、こちらで詳しく解説しています)
月経周期に異常がなければ、日々の体温に多少の差はみられても、このように二層にはっきり分かれ、妊娠していなければ、この周期が繰り返されます。
そして気になる排卵日の判定方法は、低温期と高温期の境目にガクンと下がっているところ、図の矢印で示している部分が排卵日です。
毎周期このように基礎体温表を記録していくことで、ご自身の排卵日を予測できるようになります。
そうすることで、よりタイミングを図りやすくなります。
ですので、妊活には基礎体温表は欠かせないツールなんですね。
では、基礎体温表の活用法についていくつか紹介させていただきたいと思います。
まず、排卵日の予測ですね。
繰り返しになりますが、継続して基礎体温表を記録することで、排卵日を予測しやすくなります。
そうなると、タイミングも図りやすくなります。
また、近年の研究により、タイミングをとるのは、排卵日の4日前〜前日に頻回の性交を行うことがベストということも分かってきていますので、基礎体温表があることで、よりいいタイミングを図れるようになります。
また、基礎体温表を記録することで、月経周期の変化を知ることができます。
例えば、低温期が延びたり縮んだり、高温期が延びたり縮んだり、低温期と高温期の差が大きくなったり、小さくなったりなどです。
これらの変化は、単発であれば環境の変化の影響とも言えますが、数周期続くようであれば、体質の変化の現れととらえることもできます。
そして、基礎体温表からなによりも早く気付いていただきたいことが月経周期の異常です。
不妊で悩まれている多くの方に月経周期の異常がみられます。
例えば、低温期と高温期の二層に分かれていない(差がない)、日々の基礎体温の温度差が激しいなどです。
これらの原因は、冷え性などの体質やホルモンの分泌異常、器質的な要因も考えられ、専門のクリニックで検査を受けることが望ましい状態と言えます。
このように基礎体温を正しく測り、正しく見ることで多くのことを知ることができるということがお分かりになったと思います。
少し不安に思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、あなたの身体の状態を知ることができる術であるということをポジティブに捉えていただき、これからの妊活に活かしていただけると幸いです。
合わせて読むことで、より参考になるおすすめページ
◆何気ない生活の中に潜む不妊の原因
◆不妊治療の検査とは?
◆初めての不妊治療
2014年03月29日 [記事URL]
妊活中は流産などの心配事が尽きないものです。
陽性反応がでるまでに相当な時間と労力、そして精神を疲弊される方も多いと思います。
ですので、陽性反応が出たら、なおさら心配になるのが流産なのではないでしょうか?
このページでは、流産とは何であるのかと、その原因、流産しにくい身体作りについて、説明していきます。
流産とは、何らかの要因によって、妊娠が中断してしまうことをいいます。
そして、その時の状態によって、次のように分類されます。
切迫流産
流産になりそうな状態で、下腹部の痛みと少量の性器出血があります。
安静にしておくことで流産を回避できることが多いですが、状態によっては、子宮の収縮を抑制する薬やホルモン剤を服用する場合もあります。
進行流産
流産が進行している状態で、下腹部痛や出血が強く、回復が不可能な状態です。
この後は、完全流産か、不全流産へと進行します。
完全流産
流産によって、子宮内容物がすべて放出されてしまった状態です。
不全流産
流産の後に、子宮内に残存物が残っている状態です。
稽留流産
子宮内で胎児が死亡してしまっている状態です。
母体に自覚症状がないため、超音波検査によって発見させることがほとんどです。
子宮内容除去術によって、胎児を体外に出すことが多いです。
化学的流産
陽性反応が出て、妊娠判定となったにもかかわらず、胎嚢などが見えず、流産の兆候もなく月経のような出血があった場合のことをいいます。
また、妊娠12週未満の流産を早期流産、12週〜22週未満の流産を後期流産といい、自然におきる流産の7,8割は早期流産です。
このほかにも、妊娠はするものの、何度も流産を繰り返してしまう症状のことを、習慣性流産(不育症)といいます。
では、なぜ流産は起きてしまうのでしょうか?
原因は、妊娠周期によって異なることが多く、妊娠12週未満の場合は、胎児の染色体異常による流産が多いです。
また、12週以降の場合は、羊膜絨毛膜炎といって、常在菌による炎症が原因となることが多いです。
また、年齢によっても変わってきます。
一般に40歳未満で自然に流産が発生する頻度は15%程度ですが、40歳を超えると25%程度まで高くなります。
実に4回に1回の頻度です。
これは、年齢が増加するに従い、染色体異常になる可能性が高くなるためです。
その他にも、妊娠中の感染症感染や子宮筋腫などの子宮の異常も流産の原因になります。
このように流産は、様々な原因で起こりえます。
では、流産しにくくなるようにできることはないのでしょうか?
流産は、止めることができません。
特に初期流産の場合、原因はほぼ胎児にありますので、母体側では避けることができません。
ですので、せめて赤ちゃんが過ごしやすいような環境を作ってあげたいですね。
まずは、規則正しい生活を送ることが大切です。
早寝早起き、バランスのとれた3食の食事が基本です。
無茶な運動もひかえましょう。
身体も冷やさないように、冷たいものの飲食もひかえた方が良いでしょう。
冷え対策で、見落としがちなのが、足の冷えです。
身体は厚着でぬくぬくしているけど、足先が冷えているということに、心当たりのある方も多いのではないでしょうか?
血液は、静脈の中を足の先から子宮の近くを通って心臓に戻ります。
冷たい血液で子宮を冷やしてしまわないように、足の冷えもしっかり対策しておきましょう。
そして、とても大切なことが、ストレスを受けないということです。
ストレスを受けると、血流などが悪くなり、知らず知らずのうちに胎内環境に影響を与えてしまいます。
ですので、ストレスの元とはできるだけ接触しないようにしたり、軽く受け流したりというようにできるのが望ましいです。
流産しにくい身体作りと大げさに書きましたが、このように、実は普段の生活の中でちょっとしたことに気をつけるだけで良いのです。
もちろん、風邪を引かないことや、感染症に気をつけるということは、改めて言うまでもありませんよね。
もし、あなたが妊娠中や、妊活中であるなら、こういったことも頭の片隅に入れて、身体作りに役立てて頂ければと思います。
合わせて読むことで、より参考になるおすすめページ
◆充実した妊活の送り方
◆何気ない生活の中に潜む不妊の原因
◆習慣性流産(不育症)の真実
2014年03月29日 [記事URL]
妊娠とは、子宮に受精卵が着床し、出産するまでの期間のことをいいます。
つまり、受精卵が子宮に着床してはじめて、妊娠が成立することになります。
では、どのようにして妊娠の成立に至るのでしょうか。
女性の月経周期で、排卵期に排卵された卵子は、卵管で精子と出会い、受精が行われることで、受精卵ができます。
受精卵は、ゆっくりと細胞分裂を繰り返しながら、卵管の中を子宮に向かって進み、受精からおよそ48時間で子宮に到達します。
子宮に到達すると、今度は受精卵を受け入れるために分厚く成長した子宮内膜の中に徐々に潜り込んでいきます。
そして、排卵から10日前後で着床に至り、妊娠が成立することになります。
このように、妊娠の成立は、受精卵が着床するかどうかにかかっています。
でも、この着床がなかなかうまくいかなくて悩まれている方が多いのも事実です。
では、着床するための条件とは、どのようなことがあるのでしょうか?
着床するための条件はいくつかあります。
例えば、子宮内膜の厚さです。
子宮内膜が薄いと、受精卵がしっかり中に潜り込めず、着床できなくなってしまう場合があります。
そのため、不妊のクリニックでは、プロゲステロン(黄体ホルモン)の補充をして、子宮内膜をしっかり育てる治療を行うことが多いです。
体外受精で胚移植をするかどうかというのも、その周期で子宮内膜が2㎝程度の厚さまで育っているかどうかが、ひとつの指標になります。
また、子宮内膜症や子宮筋腫が着床を邪魔することもあります。
そのため、子宮環境を整えるということは、妊活にとって、とても重要なことなのです。
もし、あなたが、何度も排卵にタイミングを合わせているにもかかわらず、陽性反応が出なくて悩まれているのであれば、一度クリニックを受診して、子宮環境を検査してもらうことをお勧めします。
何もなければ別の原因を探ることができますし、仮に何か見つかったとしても、早く治療を受けることが何よりも大切です。
また、その他にも、免疫異常で着床しないという場合もあります。
これは、習慣性流産(不育症)と同様と考えられていますが、簡単に説明すると、体が受精卵を異物と判断してしまうために着床できなくなっている状態です。
原因が、免疫異常だった場合は、パートナーのリンパ球移植で解決できる場合もあります。
体外受精や、顕微授精で何度移植を繰り返しても着床しないという場合は、一度不育症の検査を受けられることをお勧めします。
子宮環境は、長年の生活習慣の中で作られてきたものです。
そのため、検査や手術、薬などで一時的に良くなることがあっても、根本的な部分は、すぐには変化しません。
こういった場合に力になるのが、漢方や鍼灸治療です。
体質に合わせた治療と、体質改善するための生活アドバイスを通じて、身体自身の治癒力と妊娠力を引き出すことができます。
もし、あなたが、不妊にお悩みで、体質へのアプローチの必要性を感じられているのであれば、一度、不妊治療専門の鍼灸治療をご検討頂ければと思います。
合わせて読むことで、より参考になるおすすめページ
◆不妊治療を初めて受けるときのススメ
◆充実した妊活の送り方
◆何気ない生活の中に潜む不妊の原因
2014年03月29日 [記事URL]
よく本やインターネット、クリニックなどで、「卵の成長」、「卵の老化」というように"卵"という言葉を聞いたり目にしたりすることがあると思います。
ですが、人間は卵を産みませんよね?
では、ここでいう"卵"とは何のことをいっているのでしょうか?
ということで、分かっているようで、意外と分かっていないことが多い、"卵"の基本から解説していきたいと思います。
まず、卵巣の中には何があるのでしょう?
答えは、"卵胞"です。
卵胞は、"卵子"を育てるための袋のようなもので、実は産まれる前から卵巣の中にあって、その数は200万個といわれています。
しかし、この卵胞は、年齢と共に減ることはあっても増えることはありません。
そのため、体の老化とともに、この卵胞も老化していき、不妊の原因にもなってきます。
また、成長段階に応じて、原始卵胞→1次卵胞→2次卵胞→成熟卵胞(グラーフ卵胞)と呼び方も変わります。
では、"卵子"とは何でしょうか?
これが、精子と出会い、受精卵になり、新しい生命の元になる卵です。
正確には、卵細胞といいます。
卵胞によって大事に育てられ、排卵によって卵巣から排出されます。
また、卵子も卵胞の老化と同じように、能力が落ちてしまいます。
簡単に説明させて頂きましたが、もし、あなたが、不妊のクリニックなどで"卵"って何?と思うことがあったとしたら、こういうことだと理解しておいて頂ければ間違いありませんので、ご安心下さいね。
では、次は、妊娠に絶対必要不可欠な、排卵についてです。
どのようにして、排卵されるのか、その仕組みはどうなっているのか、見ていきましょう。
月経周期の排卵期に、卵巣から1つの成熟した卵子が腹腔内に排出されることを排卵といいます。
人によっては、排卵痛などの体調の変化で排卵のタイミングがわかる場合もありますが、基礎体温で低温期中にさらにがくんっと体温が下がったときが、排卵のタイミングであることが多いです。
その他にも、排卵検査薬を使用して、排卵日を知ることもできます。
では、どのように排卵は起きるのでしょうか?
排卵には、月経周期が大きく関係しています。
月経期から排卵するまでを追ってみましょう。
まず月経期では、黄体ホルモン(プロゲステロン)、卵胞ホルモン(エストロゲン)ともに分泌が弱くなり、その影響で、子宮内膜が剥がれ落ち、月経が始まります。
およそ1週間で月経期が終わり、卵胞期になります。
この時は、卵胞ホルモンの分泌が多くなり、卵巣内に眠っている、卵子の元になる原始卵胞を育てます。
通常、原始卵胞は、いくつも同時に成長を始めますが、最終的に排卵に至るのは1つの卵胞のみで、その他は退化していきます。
成熟した卵胞は、卵巣の表面に出てきて、排卵のタイミングを待ちます。
そして、黄体形成ホルモン(LH)の急激な分泌増加(LHサージ)に伴い、成熟した卵胞に裂け目ができ、そこから、卵子が腹腔に飛び出し、排卵に至ります。
排卵された卵子は、待ち構えていた卵管采という、卵子を捕まえる手のようなものにより卵管に送られ、今度は、精子との受精を待ちます。
これが、排卵のメカニズムです。
合わせて読むことで、より参考になるおすすめページ
◆不妊治療を初めて受けるときのススメ
◆充実した妊活の送り方
◆卵子・卵巣の質を上げる方法
2014年03月29日 [記事URL]
基礎体温を測ると、個人差はあるものの概ね28日周期で体温が変動していることが分かります。
その中でも、大きく変動するのが、低温期から高温期に切り替わるときと、逆に高温期から低温期になるときです。
月経不順や妊娠等がなければ、この低温期と高温期の二層がだいたい28日周期で繰り返されます。
では、この低温期と高温期というのは、どういうことでしょうか?
まず、低温期です。
月経周期でいうと、月経期と卵胞期にあたります。
この低温期は、次の排卵に向けての準備期間になります。
低温期のうち、月経期では、不要になった子宮内膜が経血と共に体外に排出されます。
そして、卵胞期では、次の排卵に向けて、卵胞と子宮内膜を育てる期間になります。
低温期の基礎体温は、個人差があるものの36℃代前半となることが多いようです。
ただ、低温期といっても36℃を下回るほどの場合は、妊活中のかたにとっては、少し低すぎますので、注意が必要です。
そして、高温期へと移行するのですが、妊娠を臨む方にとって大事なタイミングがここにあります。
排卵です。
人によっては、排卵痛などで排卵期が分かるという方もいらっしゃいますが、このタイミングを見逃さないためにも、基礎体温のわずかな変化を読み取ることが大切です。
ポイントは、いつもの低温期の基礎体温から、ガクンと少し大きめに基礎体温が下がる日です。
ここが、卵胞期から排卵期に変わるタイミングです。
排卵が行われ、基礎体温が上昇し、低温期から高温期へと移行します。
基礎体温だけでは分かりにくい場合は、月経周期の日数と合わせてみると分かりやすいと思います。
また、市販の排卵検査薬というものもあります。
ただ、低温期や高温期の基礎体温が安定しない場合や、月経不順がある場合は、この変化を読み取るのは難しいと思いますので、婦人科のクリニックでタイミングを見てもらえば、一番確実です。
高温期には、排卵期と黄体期があります。
排卵期は、排卵を行い、受精が可能になる期間で、だいたい3日程度で終わります。
また、黄体期は、受精卵の着床を助けるための期間です。
黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌が盛んになることで、子宮内膜が着床に適した状態に成長します。
高温期の基礎体温は、低温期と同じように個人差があるものの、36℃代後半となるかたが多いようです。
低温期と比べ、0.3℃程度の差があり、しっかり、二層に分かれていることが理想です。
この高温期から分かることは、妊娠しているかどうかです。
妊娠できていれば、高温期のまま体温が下がらず、出産するまで月経期に戻ることはありません。
逆に高温期から体温が下がってしまった場合は、月経期を待たずとも、妊娠不成立となっている可能性が高いです。
このように、基礎体温を測り、低温期と高温期の変化を見るだけで、月経周期を細かく知ることができます。
もし、あなたが、これから妊娠を望まれる場合は、基礎体温を測り、ご自身の月経周期を確かめることからスタートされると良いと思います。
また、今はまだ妊娠を望まれていないとしても、基礎体温の計測は強くお勧めします。
なぜなら、月経自体が定期的にあったとしても、基礎体温が低温期と高温期の二層になっていなかったり、安定していなかったりという、自覚症状からはわからないことも多いからです。
こういった不妊の原因となり得る症状を早く発見するためにも、基礎体温を測るということは、とても重要なのです。
合わせて読むことで、より参考になるおすすめページ
◆不妊治療を初めて受けるときのススメ
◆充実した妊活の送り方
◆意外な不妊の原因とは?
2014年03月29日 [記事URL]
女性は12歳前後で初潮を迎え、以降おおよそ28日周期で月経(生理)が起きます。
この28日の周期を月経周期といいます。
月経周期は、月経初日を1日目、そして次の月経が起こる前日までを1周期として数えます。
この1周期が、おおよそ28日前後になるというのが一般的ですが、この周期は生活環境によっても変動するため、25〜38日の間で定期的に月経があれば問題はないと考えられています。
また、月経周期が、25日未満の場合を頻発月経といい、38日よりも長い場合を稀発月経といいます。
さらに、3ヶ月以上月経がない場合を、無月経といいます。
このような月経の異常は、妊娠しにくい体質のあらわれとも言えます。
もし、あなたが、妊娠を目指していらっしゃるのであれば、まずは、ご自身の月経周期を確かめることが大切です。
なぜなら、この月経周期には、妊娠するために必要なタイミングがありますし、もし、あなたが不妊に悩まれているとしたら、その解決の糸口も月経周期から見つかるかもしれないからです。
実は、月経周期には、その状態によって、図(★分かりやすい図を用意する)のように月経期、卵胞期、排卵期、黄体期という4つの時期に分けることができます。
そして、この月経周期を取り仕切っているのが、卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)という2つのホルモンです。
それでは、どのように月経周期が進むのか、見てみましょう。
まず、月経期は、月経(生理)中の期間です。
この期間は、エストロゲン、プロゲステロンともに分泌が少なくなり、それにより子宮内膜が子宮から剥がれ落ち、それが血液と共に経血として体の外に排出されることで月経が起きています。
経血に小さい塊が見えたことはありませんか?
それが、不要になった子宮内膜のかけらです。
次の卵胞期では、卵巣内で卵子の元となる卵胞が育てられ、成熟した卵胞からエストロゲンの分泌が盛んになることで子宮内膜が厚くなります。
子宮内膜の厚さは、受精卵の着床に大きく関係してきます。
そのため、不妊治療中、特に体外受精等の高度生殖医療(ART)においては、胚移植を行うかどうかの判断材料にもなります。
そして、排卵期になると卵胞から卵子が1つ排出されます。
これを排卵といい、精子との受精はこのタイミングでしか行われません。
最後の黄体期では、黄体に変化した排卵後の卵胞からプロゲステロンが分泌され、子宮内膜をより妊娠に適した状態にします。
最終的に、妊娠していれば、この状態が継続し、月経期に戻ることはありません。
妊娠していなければ、プロゲステロンの分泌が下がり、月経期に戻ります。
以上が、月経周期のうちわけです。
妊娠するためには月経周期を知ることが大切であるということが、お分かり頂けたと思います。
では、どうすればこの月経周期を細かく知ることができるのでしょうか?
それは、基礎体温を測ることで知ることができます。
そもそも基礎体温とはなんでしょう?
基礎体温と通常の体温とでは、どう違うのでしょうか?
基礎体温は、基礎代謝しか行っていない状態の体温をいいます。
つまり睡眠中の体温のことを基礎体温というのです。
ではなぜ、通常の体温ではなく、基礎体温でなければならないのでしょう?
それは、ホルモンの変化というのは、とても小さな体温の変化に現れるからです。
人は活動中絶えずエネルギーを消費し、熱を発生させています。
そういう状況では、ホルモンの変化による小さい変化を体温から読み取ることができません。
そのため、月経周期を知るためには、通常の体温ではなく、基礎体温でなくてはならないのです。
ただ、基礎体温を測るためとはいえ、睡眠中に体温は測れません。
ですので、目覚めてすぐ、布団から出る前に専用の婦人体温計を使うことで、基礎体温は測ることができます。
このように毎朝基礎体温をはかり、基礎体温表をつけていくと、何も異常がなければ、体温が低温期と高温期の二層に分かれていることが分かります。
月経周期は、このような基礎体温の層の分かれ目などから知ることができるのです。
もし、あなたが不妊かもと不安に思っていらっしゃるなら、まずは、基礎体温を測り、ご自身の月経周期を確かめてみることから初めて見てはいかがでしょうか?
また、不妊にお悩みではなかったとしても、基礎体温を測ることは、すべての女性の方におすすめします。
体は正直です。
基礎体温を測ることで、きっと、あなたの今の体のことが、もっとよく分かると思いますよ。
合わせて読むことで、より参考になるおすすめページ
◆不妊治療を初めて受けるときのススメ
◆充実した妊活の送り方
◆意外な不妊の原因とは?
2014年03月29日 [記事URL]
月経とは、女性の子宮から周期的に起こる生理的な出血のことで、一般に「生理」と呼ばれている現象です。
月経は、多くの人が12歳前後で初潮を迎え、おおよそ28日周期で起きます。(人によって初潮の時期や周期は様々です)
また、月経の周期ごとにホルモンの分泌に変化があるため、女性には頭痛やイライラ、腰痛など様々な体調の変化が現れることがあります。(これを月経前症候群といいます)
さらに、体に何か異常がある時は、月経の期間が伸びたり縮んだり、経血量(出血量)が増えたり減ったり、経血の色が黒くなったり鮮やかになったりするなど、月経にも様々な変化が起きます。
このように月経は、女性の体調や体質を知る上でも、とても大切なのです。
それでは、月経と妊娠にはどのような関係があるのでしょうか?
月経中は妊娠しないということは一般的にも知られています。
ですが、月経中でなければいつでも妊娠できるというわけではありません。
妊娠するためには、排卵することが必要です。
そして排卵は28日の月経周期の中で1度しか起きません。
そのため、妊娠できるチャンスというのは、実に28日中3日程度なのです。
ですので、妊娠を望むカップルにとっては、この月経の周期と排卵のタイミングを知るということが、とても大切です。
世の中では、授かり婚やおめでた婚として、妊娠が結婚のタイミングとして認知されてきてはいます。
それほど、妊娠は簡単にできることなのでしょうか?
そうは言えないのが実際です。
妊娠は、排卵とセックスのタイミングが合うことで、初めてそのチャンスを得ることができたに過ぎません。
タイミングが合ったとしても、必ず妊娠するというわけではなく、その確率はおおよそ20%程度といわれています。
それくらい、妊娠するということは、簡単ではないのです。
では、タイミングを合わせるために、月経の周期はどうすれば知ることができるのでしょうか。
月経の周期は、基礎体温表をつければ知ることができます。
そして、その基礎体温表から排卵のタイミングも知ることができます。
また、基礎体温表をつけると、月経の周期だけでなく、体の異常やその原因についても探ることができます。
そのため、妊娠を望むカップルにとって基礎体温表は、なくてはならないツールといえるでしょう。
でも実際の所、妊娠を望む女性の中で、基礎体温を正しく測定できているという方はどのくらいいるのでしょうか。
また、正しく測定できていたとしても、うまく活用できていますか?
もし、不安に思ってしまったとしても、ご安心下さい。
月経と妊娠の仕組みを正しく知ることができれば、その不安はなくなります。
もし、あなたが不妊に悩まれているのであれば、月経と妊娠の仕組みを正しく知ることが、不妊卒業への第一歩となることでしょう。
合わせて読むことで、より参考になるおすすめページ
◆これから不妊治療を受けようとお考えの方はこちら
◆必見!妊活中のすごし方
◆普段の生活の中に潜む不妊の原因とは?
■:休診日
Copyright© 2017 不妊治療専門漢方鍼灸治療院 馬場聖鍼堂 All Rights Reserved.