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2014年03月29日 [記事URL]
女性に多く、不妊の原因となっていることの多い疾患が、甲状腺機能亢進症(バセドウ病)などの、甲状腺機能の異常です。
この甲状腺機能の異常とは、どういう疾患なのでしょうか。
そして、なぜ不妊につながってしまうのか。
このページでは、甲状腺機能の異常と不妊の関係について、説明していきます。
甲状腺は、喉仏のところにある代謝に関係するホルモンを分泌する、人体にとってとても大切な器官です。
そのため、この甲状腺になんらかの異常があると、人体の色々な部分に影響が起きてきます。
甲状腺機能の異常は、大きく次の3種類に分類されます。
甲状腺機能亢進症
甲状腺の機能が異常に強くなってしまう病気です。
有名な疾患名では、バセドウ病があります。
代謝が異常に活発になるため、体温が上がったり、すぐに息切れしてしまったりというような症状が現れます。
甲状腺機能低下症
逆に甲状腺の機能が下がってしまう病気です。
代謝が低下するため、体重が増えたり、疲れやすくなったり、皮膚が乾燥したり、低体温になったりします。
そして、不妊も1つの症状として表れます。
慢性甲状腺炎(橋本病)
甲状腺に炎症が起きている病気で、甲状腺機能低下症の原因として圧倒的に多い疾患です。
症状としては、甲状腺機能低下症と同じように全身の疲れや体重増加、うつ、便秘、記憶力低下、不妊などが起こります。
では、なぜ、これらの甲状腺機能の異常が不妊と関係してしまうのでしょうか?
甲状腺機能に異常が起こると、全身のホルモンのバランスが崩れます。
甲状腺から分泌される甲状腺ホルモンは、代謝に関係するため、分泌量の異常な増減は、身体全体に影響してしまうのです。
そのため、先に記載させて頂きましたように、全身に様々な症状が現れてきます。
では、それがどう不妊につながるのでしょうか?
やはりホルモンバランスの異常によります。
なぜなら、排卵や月経といった妊娠にとって重要な働きも、ホルモンによって調節されているからです。
つまり、甲状腺機能の異常による全身のホルモンバランスの異常が、月経周期などのホルモンバランスの異常につながり、不妊となってしまうのです。
ただ、ここで1つご注意頂きたいことがあります。
それは、甲状腺機能の異常があったとしても、必ずしも不妊になるというわけではありません。
しっかり妊娠され、無事に出産される方もいらっしゃいます。
とはいえ、甲状腺機能亢進症で妊娠すると、流産の危険性が増えると言うこともありますので、いずれにしても、専門の病院で治療を受けられることをお勧めします。
甲状腺機能の異常に対する治療としては、投薬によるホルモンバランスの調整がメインとなります。
甲状腺機能亢進症の場合は、投薬で効果が上がらない場合は放射性ヨード治療が行われ、場合によっては外科手術を行うこともあります。(手術は減ってきています)
一方、慢性甲状腺炎(橋本病)は自然に治る場合もあります。
では、どうすれば甲状腺機能の異常を予防できるのでしょうか。
実際の所、甲状腺の病気は完全に解明されていません。
原因も、遺伝やストレスなど様々いわれています。
そういう状況で、予防のために何をすれば良いか。
まずはストレスを溜めないということが1つですね。
そしてもう1つ、ミネラルが甲状腺の病気予防に良いとされています。
特にその中でもヨウ素が甲状腺には良いと言われています。
ヨウ素は、海藻類に豊富に含まれていますので、ワカメや昆布などを積極的に食することが予防につながると思います。
また、実は甲状腺機能の異常に対して鍼灸治療が大きな効果を出すこともあります。
鍼灸治療により全身のバランスを整えることで、甲状腺のホルモン分泌も整うということは少なくありません。
ですので、病院での治療と鍼灸治療の併用というのも、1つの選択肢としてはご検討頂いてみてもいいかもしれませんよ。
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2014年03月29日 [記事URL]
まず、黄体とは何でしょうか?
黄体は、排卵後の卵胞が変化してできるものです。
卵胞は、卵巣で卵子を排卵した後、黄体に変化して、プロゲステロン(黄体ホルモン)を分泌することで、受精卵が卵巣に着床しやすいように働きかけます。
この機能が何らかの要因により弱くなり、プロゲステロンの分泌が少なくなり、着床しにくくなってしまう疾患が黄体機能不全です。
原因は、ホルモン分泌を調節する視床下部という中枢に異常がある場合や、卵巣自体に異常があり、卵胞が黄体に変化する際に問題が生じているという場合もありますが、完全には解明されていません。
症状としては、プロゲステロンの分泌が少なくなることで、黄体期(高温期)が短くなり月経周期が短くなる頻発月経や、不正出血があったりすることもありますが、自覚症状としては現れず、気付かない場合も少なくありません。
このように、黄体機能不全になると、授精まで正常に行えていたとしても、着床しにくいために、不妊状態に陥ってしまうのです。
妊娠を希望される場合は、黄体ホルモンを投与することで、十分な黄体期(高温期)を保てるようにし、積極的に排卵誘発剤によるホルモン療法が行われます。
妊娠を希望されない場合は、経過観察となる場合もありますが、不正出血の程度がひどい場合などは、ホルモン剤による月経周期の調整などが行われます。
また、同時に体質改善を図ることも重要で、クリニックで漢方薬が処方されることも少なくないようです。
もし、あなたが、黄体機能不全で悩まれておられ、思うように結果が伴っていないのであれば、漢方や鍼灸治療を併用されることをお勧めします。
漢方や鍼灸治療は、ご自身の自然治癒力を引き出し、高めることができますので、黄体機能不全のようなホルモンバランスの異常に対して非常に高い効果を発揮します。
不妊専門の漢方鍼灸治療院である当院でも、同じ悩みを持たれている方は少なくありませんが、やはり治療効果を体感して頂けています。
当院は、初回無料でカウンセリングと治療を体験して頂けます。
お気軽にお越し下さい。
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2014年03月29日 [記事URL]
高プロラクチン血症と診断されたけど、よく分からない。
ホルモンの関係というのはクリニックの説明で何となく分かったけど、その原因や対策についてはさっぱり。
不妊でクリニックに通われている方には、こういう経験をされた方も少なくないのではないでしょうか。
このページでは、不妊の原因になる、高プロラクチン血症について、分かりやすく解説していきます。
まず、プロラクチンについて、説明したいと思います。
プロラクチンとは、脳の下垂体前葉というところから放出されるホルモンで、乳汁(母乳)を作る働きと、妊娠を維持する働きがあります。
出産後、授乳期間中は妊娠しないのは、このプロラクチンの働きにより、排卵が抑制されるためなのです。
つまり、高プロラクチン血症とは、血液の中のプロラクチンの濃度が通常よりも高い状態になり、身体が授乳中と同じ状態、つまり、妊娠しにくい状態になってしまう疾患のことをいいます。
症状としては、無月経や無排卵月経、乳汁の分泌などがあり、男性の場合でも、精力の低下や女性化乳房といった症状が出てきます。
このように高プロラクチン血症になると、妊娠に必要な排卵がなくなったり、月経が止まってしまったりという症状がおこることにより、不妊になります。
なお、プロラクチンは1日の中でも分泌量が変動するため、日中は正常な範囲であっても、夜間に異常値となり、同様に不妊をきたす場合もあります。
これを潜在性高プロラクチン血症といい、排卵障害や黄体機能不全といった疾患の原因になり得ます。
では、この高プロラクチン血症はどのように治療をすれば良いのでしょうか?
高プロラクチン血症になる原因には、腫瘍によるものと、薬剤性によるものとがあります。
原因が腫瘍であれば、腫瘍を取り除く手術を行った上で、ホルモンバランスを整えるための投薬治療が行われます。
また、薬剤性であっても、ホルモンバランスを整えるための投薬治療が行われます。
ただし、これらの薬には、吐き気等の副作用が出る場合もあり、長期間に及ぶ治療がむずかしい場合も少なくないようです。
ただ、ホルモンは生活環境に左右されることも多いので、予防には生活環境を整えるということがとても大切です。
規則正しい生活やバランスのとれた食事、過度なストレスを避け、適度な運動を行うこと。
そして、夜更かしや飲酒、喫煙をやめるというようなことです。
また、この際にとても大切なことがあります。
それは、あなた自身の体質をしっかり見極めるということです。
食事や生活スタイルをいくら改善しても、体質に合っていなければ大きな効果は期待できないことも多いのです。
なお、鍼灸治療や漢方薬は、人体の自然治癒力に働きかけることができますので、ホルモンバランスの調整などには高い効果を発揮することができます。
もし、あなたが、高プロラクチン血症に悩まれているのであれば、こちらで体質チェックを行って頂く事ができますし、当院の不妊説明会で詳しく相談して頂くこともできます。
どちらも無料ですので、お気軽にご利用頂ければと思います。
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2014年03月29日 [記事URL]
卵管は、卵巣で育った卵子が精子と出会い受精をするという、妊娠に非常に重要な役割があります。
けど、そんな長さは凡そ10センチ、太さは1ミリ程度の管が、不妊の原因になることも少なくありません。
不妊の器質的な原因として代表的な疾患に卵管閉塞や卵管狭窄があります。
このページでは、これらの疾患とその対策などについて記述していきます。
卵管閉塞とは、何らかの要因で卵管が完全に詰まってしまった状態をいいます。
一方、卵管狭窄は、完全に詰まるまではいかないまでも、卵管が非常に狭くなっている状態をいいます。
卵管閉塞には様々な原因が考えられますが、一番多いのは、クラミジアなどの細菌感染等による炎症です。
自覚症状はとしては、下腹部痛がありますが、まったく感じられないという人もいるため、卵管造影検査を行うことで発覚します。
卵管閉塞や卵管狭窄になると、卵子や精子が通るための卵管が閉じたり狭くなったりするために、物理的に妊娠しにくい環境になってしまいます。
特に卵管閉塞の場合は、卵子が通過できません。
そのため、左右どちらも卵管閉塞になってしまった場合は、自然妊娠は不可能です。
けれども、自然妊娠が可能な状態に戻る場合もあります。
卵管造影検査を行うと、卵管内に造影剤を通します。
その際に、詰まりがとれ、卵管閉塞や卵管狭窄が改善される場合があります。
この場合は、排卵などの月経周期に異常がなければ、自然妊娠も可能になります。
また、卵管形成手術によって、卵管を通す方法もあります。
ただ、こちらの方法では、卵管が通ったとしても、10数パーセントの妊娠率にしかならないという統計データもあり、体外受精等のARTを選択した方が、早く結果が出るということも少なくありません。
卵管閉塞や卵管狭窄の予防としては、細菌感染を防ぐということです。
妊活中の方や、パートナーの方に既往歴などがある場合は、一緒に一度検査を受けられることも大切だと思います。
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2014年03月29日 [記事URL]
子宮内膜症と関連して起こるチョコレート嚢腫という疾患があります。
そして、子宮内膜症と同じように不妊と大きな関係があります。
このページでは、チョコレート嚢腫がどういった症状で、なぜ不妊に関係してしまうのかということを説明していきます。
チョコレート嚢腫は、子宮内膜症のために起きる疾患です。
子宮内膜症は、子宮内膜が子宮以外の場所に癒着しまたは発生し、増殖することで起きる疾患でした。
その子宮内膜症が、卵巣に発生することでチョコレート嚢腫はできます。
卵巣に発生した子宮内膜症は、正常な子宮内膜と同じようにホルモンの影響を受け、増殖と剥離を起こします。
しかし、子宮と違い、卵巣には月経血を体外に排出する仕組みがありません。
月経のたびに卵巣内にどんどん溜まっていってしまいます。
その状態が、袋の中にどろどろのチョコレートのような塊が溜まっているように見えることから、チョコレート嚢腫という病名になっているのです。
チョコレート嚢腫の症状としては、月経痛や骨盤の痛み、性交痛といった痛み症状の他に、不妊があります。
ではなぜ、チョコレート嚢腫が不妊につながるのでしょうか。
まず、放置することにより卵巣内でチョコレート嚢腫の増殖が進むと、卵巣内を占める割合が大きくなり、排卵や卵子の成長に影響してきます。
また、チョコレート嚢腫がさらに卵管や子宮などに癒着していくと、受精や着床にも影響してきます。
このような症状が起きることから、不妊の原因となり得るのです。
チョコレート嚢腫は子宮内膜症ですので、治療法は子宮内膜症と同様になります。
手術か薬物(ホルモン)療法です。
妊娠を望まれる場合は、手術によりチョコレート嚢腫の部分だけを切除することで、可能な限り生殖能力を残すことができます。
一方の薬物を使用したホルモン治療では、副作用や時間がかかるといったこともあり、不妊に悩まれている方など、すぐに妊娠を希望される方には不向きな方法です。
いずれにしても、かかりつけのクリニックの先生とじっくり相談して決めて下さいね。
そして、予防法ですね。
こちらも子宮内膜症と同じです。
規則正しい生活にバランスのとれた3食の食事、ストレスを避けて、夜更かしや飲酒、喫煙をやめ、冷え対策といった、普段の生活に気をつけるということがとても大切です。
思い当たることがあるのでしたら、すぐにでも改善されることをお勧めします。
また、対策をがんばっているけど、ぜんぜん冷えが解消できない!というようなことでお悩みでしたら、もしかしたら、あなたの体質にも原因があるのかもしれません。
普段のケアも、ご自身の体質に合ったことをすることが何よりも効果的です。
不妊治療を専門としている当院では、ゲストの方の体質判断にしっかりと時間をかけて治療を開始させて頂いています。
こちらで簡単な体質チェックも無料ですぐに可能ですので、もし気になることがおありでしたら、お気軽にご利用下さい。
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2014年03月29日 [記事URL]
子宮筋腫とならんで、色々な女性特有の症状と関係が深いのが子宮内膜症です。
そして、この子宮内膜症も不妊と大きな関係があります。
このページでは、子宮内膜症がどういった症状で、なぜ不妊に関係してしまうのかということを説明していきます。
ひとことで言うと、子宮内膜が子宮以外の場所で増殖する病気です。
子宮以外の場所に子宮内膜があるの?
と思われた方もいらっしゃるかもしれませんね。
そんなことはありません。
子宮の内膜だから子宮内膜です。
では、子宮以外で増殖するというのはどういうことでしょう。
それは、子宮内膜症の原因にあります。
とはいっても、子宮内膜症の原因は、完全に解明されているわけではありません。
ここでは、あるパターンについて説明したいと思います。
子宮内膜は、月経周期によってホルモンの働きで増殖したり剥がれたりします。
(剥がれた子宮内膜が体外に排出されるのが月経です)
この時に、剥がれた子宮内膜が、なんらかの要因により子宮から体内に入ってしまうことがあるのです。
たとえば、月経血が逆流してしまったり、子宮内膜の細胞がリンパ管を通って違う臓器に転移してしまったり、同様に静脈から他の臓器にという場合もあります。
このようにして子宮から腹腔や他の臓器に移動した子宮内膜は、子宮内と同様にホルモンの働きにより、増殖し、剥がれ落ちます。
しかし、月経血のように体外に排出する仕組みがないため、体内にそのまま残ってしまい、様々な症状を引き起こしてしまうことがあるのです。
これが、子宮内膜症です。
症状としては、月経異常や月経痛、子宮内膜症の癒着場所によっては、排尿痛や排便痛、性交痛などもあります。
では、子宮内膜症は不妊にどう関係するのでしょうか?
まず、子宮内膜症があっても、妊娠と出産はできます。
ただ、状態によっては、自然妊娠がむずかしかったり、リスクを伴う場合があります。
どういった場合に不妊を伴うのかというと、子宮内膜症の癒着に伴い、子宮や卵管など妊娠に重要な組織の形が変わってしまったり、子宮内膜症の癒着による炎症が起きていたり、ホルモンの分泌異常などにより子宮環境が変わってしまったりということが起こるからと考えられています。
こういったことが起こると、排卵がされなくなったり、卵管の通りが悪くなったり、着床しづらいというような状態になってしまい、不妊につながってしまうのです。
では、子宮内膜症はどのようにして治療することができるのでしょうか。
治療は、手術が薬物療法のどちらかとなります。
妊娠を望まれる場合は、手術により子宮内膜症の癒着している部分だけを切除し、可能な限り生殖能力を残すという方法が主流です。
薬物を使用した治療では、副作用や時間がかかるといったこともあり、不妊に悩まれている方など、すぐに妊娠を希望される方には不向きな方法です。
では、子宮内膜症を起こさないための予防法です。
それは、規則正しい生活リズムと食生活を送り、ストレスを回避し、夜更かしや冷え、飲酒、喫煙をやめるといった普段の生活に気をつけることがとても重要です。
もし、あなたが、思い当たることがあるのであれば、今すぐにでも改善を考えられることをお進めます。
これから妊娠を希望される方であるなら、なおさらです。
これらは女性の月経周期にも大きく関係してくることです。
ぜひ、この機会にご自身の体質と生活スタイルを一度見直されてみてはいかがでしょうか。
体質チェックはこちらで簡単に行うことができますので、よろしければご利用下さい。
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2014年03月29日 [記事URL]
不妊の方に限らず、色々な女性特有の症状と関係が深いのが子宮筋腫です。
しかし、多くは自覚症状がなく、何かの検査や検診時に偶然見つかることも少なくないのが子宮筋腫です。
このページでは、子宮筋腫がどういった症状で、なぜ不妊に関係してしまうのかということを説明していきます。
子宮筋腫とは、子宮の筋肉にできたこぶ(腫瘍)のことをいいます。
腫瘍といっても、子宮筋腫はほとんどが良性腫瘍ですので、その他の臓器に転移するなど命の心配はありません。
とはいえ、一度できた子宮筋腫は、徐々に成長をしていき、子宮の筋肉が広がることで、他の臓器を押しのけたりすることもあります。
また、子宮筋腫自体は無症状であることが多いのですが、色々な随伴症状が見られます。
たとえば、月経異常や、貧血などです。
しかし、これらの症状だけでは、なかなかクリニックに受診されない方も多いので、何らかの検診の時などに気付いたときには、子宮筋腫の大きさが数㎝大まで成長していることも少なくありません。
子宮筋腫は、10人に2〜4人の成人女性にあると言われており、ありふれた病気であると言えますが、不妊の原因にもなりかねない病気でもありますので、注意していくことが大切です。
ではなぜ、子宮筋腫が不妊に関係するのでしょうか。
まず、子宮筋腫があっても妊娠は可能です。
そして、子宮筋腫の大きさにもよりますが、自然分娩も可能です。
もし、あなたが子宮筋腫をお持ちであるなら、妊娠はできるということを、まずは安心して下さい。
でも、不妊の原因にはなり得ると言うことも理解しておいていただきたいと思います。
子宮筋腫は、子宮の筋肉にこぶができる病気です。
このこぶが子宮内にたくさんできたり、大きくなったりすると、本来、なめらかなはずの子宮内膜がぼこぼこになってしまい、着床しづらい状態になってしまいます。
しかも、そのこぶはとても堅いので、うまく着床できていたとしても、流産の可能性も高くなります。
また、子宮筋腫のでき方によっては、避妊時と同じくらいに妊娠しにくくなることもあります。
ですので、子宮筋腫自体はありふれた病気で命にも心配はいらないといっても、その数が増えたり、大きくなったりすると不妊につながってきてしまうのです。
では、子宮筋腫はどのように治療するのでしょうか。
大きさが問題ない間は、経過観察となることがほとんどですが、子宮筋腫の成長度合いによっては、手術によって除去することが一般的です。
ただ、子宮筋腫自体の成長がそこまで大きくなかったとしても、それが不妊の原因となっている場合には、子宮筋腫核手術により、筋腫の部分のみを除去する手術が行われます。
また、薬によりホルモン値を下げ筋腫の縮小を図る方法もありますが、この方法は、女性を閉経状態に近づけることになるため、妊娠を希望される人に対して行われることはありません。
では、子宮筋腫ができにくかったり、成長しにくかったりする方法はないのでしょうか。
一番は、規則正しい月経周期を送れるようにすることです。
そのためには、規則正しい生活リズムや食事に気をつけることはさることながら、冷え対策や過度なストレスを避ける、飲酒や喫煙も避けるべきだと思います。
特に、子宮筋腫だけでなく、不妊や月経周期の異常などにも悩まれている場合は、このような日常生活の改善ということが、とても重要になります。
そして、あなた自身の体質に合った方法でケアをしていくということが、とても大切です。
そういうこともあり、不妊治療を専門とする当院では、ゲストの方の体質改善を重要視しています。
そのため、体質判断にはしっかりと時間をかけ、オーダーメイドの治療を行っています。
体質チェックは、こちらより簡単に行うこともできますので、もしよろしければ、お試し頂ければと思います。
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2014年03月29日 [記事URL]
不妊で悩まれている方で多い疾患が多膿疱性卵巣(PCO)または多膿疱性卵巣症候群(PCOS)です。
このページでは、多膿疱性卵巣症候群がどういった症状で、なぜ不妊に関係してしまうのかということを説明していきます。
多膿疱性卵巣症候群とは、何らかの要因により排卵ができずに、卵巣内にたくさんの卵胞がたまってしまい、月経異常や不妊という症状をきたしてしまう病態のことをいいます。
原因としては、血液中のインスリン上昇により男性ホルモンが過剰につくり出されることで、黄体形成ホルモン(LH)が高くなってしまうことと考えられていますが、明確にはなっていないのが現状です。
ただ、卵巣内にいくつかの卵胞がたまること自体は、そう珍しいことではないので、月経異常やホルモン値の異常がなければ多膿疱性卵巣症候群とは診断されません。
症状としては、肥満や男性化(体毛が増えたり、声が低くなったりなど)、月経異常、不妊があります。
また、不妊の原因の2割程度は多膿疱性卵巣症候群であるといわれています。
ではなぜ、多膿疱性卵巣症候群が不妊に関係するのでしょうか。
答えは簡単です。
排卵しないためです。
また、多膿疱性卵巣症候群になると、排卵しないために、基礎体温が二層にならず、月経周期がおかしくなり、月経異常となります。
そのため、タイミングも計りづらく、自然と妊娠しにくい状態になってしまうのです。
とはいえ、多膿疱性卵巣症候群で月経異常がありながらも、自力で排卵が起きることがある場合は、タイミングさえ合えば、妊娠する場合もあります。
治療は、ホルモン療法により、正常に排卵するようになることを目指して行われます。
特に不妊治療の場合は、クロミッド(クロミフェン)等による排卵誘発が一般的です。
それでも排卵が困難な場合は、腹腔鏡下卵巣焼灼術により、卵巣に数カ所の穴を開けて、排卵しやすくするということも行われます。
また、血糖値がホルモンに関係することから、食生活といったライフスタイルの改善も並行して行うことが大切です。
そのため、普段の生活の中で、規則正しい生活、食事、適度な運動といったライフスタイルに注意するということは、多膿疱性卵巣症候群を予防するためにも、ぜひ気をつけていただきたいところです。
なお、多膿疱性卵巣症候群による不妊とされていた方でも、治療を行うことで70%以上は妊娠できたという統計データがあります。
実際、当院でも多膿疱性卵巣症候群に悩まれているゲストの方は少なくありません。
けれども、多くの方が克服し、子宝を授かられています。
ですので、もし、あなたが多膿疱性卵巣症候群で不妊に悩まれているなら、ご安心下さい。
決して克服できない症状ではありませんので、前を向いて治療に臨んで頂きたいと思います。
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2014年03月29日 [記事URL]
生理不順だと不妊になりやすい。
そう思っていたりすることはないでしょうか?
実際に、生理不順で不妊に悩まれている方は多いです。
でも、それは生理不順だから不妊というわけではありません。
ある疾患や症状がある結果、生理不順と不妊になってしまっている場合がほとんどなのです。
むしろ、生理不順の場合であっても、排卵と性交のタイミングさえ合えば、妊娠はします。
月経周期が不安定なために、排卵日の予測が難しく、タイミングをとりにくいというだけなのです。
まずは、生理不順だと不妊になりやすいと誤解されやすい部分から解説させて頂きました。
もし、あなたが、生理不順に悩まれているのであれば、なぜ生理不順になるのかということと、それと不妊にどういう関係があるのかをこのページでご理解頂ければと思います。
生理不順にもいろいろありますよね。
一般的な症状としては、
・ 生理が来ない
・ 生理が止まらない
・ 生理期間が長い
・ 生理期間が短い
・ 生理周期が毎回ばらばら
などがありますが、人によっても症状は異なりますので、これら以外の症状に悩まされている方もいらっしゃると思います。
ではなぜ、これらの生理不順は起きるのでしょうか?
それは、生理がおきるメカニズムが関係しています。
生理は、身体の内分泌機能(ホルモン)の作用で起きます。
周期に合わせて、ホルモンの分泌が調整され、妊娠しない限り繰り返されるようにできています。
ですので、生理不順になるのはホルモンの分泌に何らかの異常が起きているということになります。
では、どういう場合に、ホルモンの分泌に異常が生じるのでしょうか?
身近なところで言うとストレスや冷えなどでも異常は生じますし、卵巣や子宮に何らかの問題があった場合や甲状腺や下垂体といった内分泌器官の問題、糖尿病や肝臓の病気というところも生理不順の原因になってきます。
もちろん、初経を迎えて1,2年しかたっていない場合は、まだ月経機能自体が不安定な状態ですので、そこまで心配は必要ないと思いますし、季節や気候によっても左右されてきますので、すべての生理不順がこれらのような疾患によるものとは限りませんので、過度な心配はされなくても大丈夫かと思います。
ですが、生理不順は早めの治療が肝心であるというところは変わりません。
気になる症状がある場合は、一度、婦人科のクリニックに受診されることをお勧めしたいです。
このように生理不順は、何らかの症状や疾患により、ホルモンの分泌に異常が生じて起きているということが分かりました。
子宮や卵巣に器質的な異常がないのであれば、このホルモン分泌の異常こそが不妊の原因なのです。
生理不順で婦人科にかかるとそのまま不妊治療にはいる方が多いのは、このためです。
生理(月経)と妊娠は切っても切れない関係です。
もし、あなたが、今現在生理不順が気になっていたり、悩まれていたりするのであれば、可能な限り早く婦人科のクリニックを受診されることをお勧めします。
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近年、ようやく不妊という言葉が世の中に広く認知されてきて、テレビや紙面で取り上げられることも多くなってきました。
しかし、不妊という一言で片付けられてしまっていることが多いのも事実です。
不妊自体は、疾患というわけではなく、色々な理由により不妊という状態に陥ってしまっているだけです。
もし、あなたが不妊に悩まれているのであれば、不妊という疾患のために不妊であると思うのではなく、ある疾患や症状により、不妊という状態になっているだけで、まだ妊娠していないだけというように考えて頂けると、今よりももっと前向きに妊活に望めると思います。
ぜひ、不妊(妊娠しない)ではなく未妊(まだ妊娠していない)という言葉を使ってみて下さいね。
では、不妊につながってしまう疾患や症状とはどういうものがあるのでしょうか?
・ 生理不順
・ 多膿疱性卵胞症候群(PCOS)
・ 子宮筋腫
・ 子宮内膜症
・ チョコレート嚢腫(卵巣嚢腫)
・ 卵管閉塞/卵管狭窄
・ 高プロラクチン血症
・ 黄体機能不全
・ 甲状腺機能の異常
これらは、不妊の原因となり得るメジャーな疾患です。
それぞれの疾患ごとに不妊につながる理由はさまざまです。
そして、その治療や予防策、普段の生活で気をつけることで改善が望めることもさまざまです。
このカテゴリでは、疾患ごとの不妊の関係と、その治療、予防策などについて解説していきます。
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