HOME > 1分で分かる不妊治療 > 月経と妊娠 > 二層とは?低温期と高温期
2014年03月29日
基礎体温を測ると、個人差はあるものの概ね28日周期で体温が変動していることが分かります。
その中でも、大きく変動するのが、低温期から高温期に切り替わるときと、逆に高温期から低温期になるときです。
月経不順や妊娠等がなければ、この低温期と高温期の二層がだいたい28日周期で繰り返されます。
では、この低温期と高温期というのは、どういうことでしょうか?
まず、低温期です。
月経周期でいうと、月経期と卵胞期にあたります。
この低温期は、次の排卵に向けての準備期間になります。
低温期のうち、月経期では、不要になった子宮内膜が経血と共に体外に排出されます。
そして、卵胞期では、次の排卵に向けて、卵胞と子宮内膜を育てる期間になります。
低温期の基礎体温は、個人差があるものの36℃代前半となることが多いようです。
ただ、低温期といっても36℃を下回るほどの場合は、妊活中のかたにとっては、少し低すぎますので、注意が必要です。
そして、高温期へと移行するのですが、妊娠を臨む方にとって大事なタイミングがここにあります。
排卵です。
人によっては、排卵痛などで排卵期が分かるという方もいらっしゃいますが、このタイミングを見逃さないためにも、基礎体温のわずかな変化を読み取ることが大切です。
ポイントは、いつもの低温期の基礎体温から、ガクンと少し大きめに基礎体温が下がる日です。
ここが、卵胞期から排卵期に変わるタイミングです。
排卵が行われ、基礎体温が上昇し、低温期から高温期へと移行します。
基礎体温だけでは分かりにくい場合は、月経周期の日数と合わせてみると分かりやすいと思います。
また、市販の排卵検査薬というものもあります。
ただ、低温期や高温期の基礎体温が安定しない場合や、月経不順がある場合は、この変化を読み取るのは難しいと思いますので、婦人科のクリニックでタイミングを見てもらえば、一番確実です。
高温期には、排卵期と黄体期があります。
排卵期は、排卵を行い、受精が可能になる期間で、だいたい3日程度で終わります。
また、黄体期は、受精卵の着床を助けるための期間です。
黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌が盛んになることで、子宮内膜が着床に適した状態に成長します。
高温期の基礎体温は、低温期と同じように個人差があるものの、36℃代後半となるかたが多いようです。
低温期と比べ、0.3℃程度の差があり、しっかり、二層に分かれていることが理想です。
この高温期から分かることは、妊娠しているかどうかです。
妊娠できていれば、高温期のまま体温が下がらず、出産するまで月経期に戻ることはありません。
逆に高温期から体温が下がってしまった場合は、月経期を待たずとも、妊娠不成立となっている可能性が高いです。
このように、基礎体温を測り、低温期と高温期の変化を見るだけで、月経周期を細かく知ることができます。
もし、あなたが、これから妊娠を望まれる場合は、基礎体温を測り、ご自身の月経周期を確かめることからスタートされると良いと思います。
また、今はまだ妊娠を望まれていないとしても、基礎体温の計測は強くお勧めします。
なぜなら、月経自体が定期的にあったとしても、基礎体温が低温期と高温期の二層になっていなかったり、安定していなかったりという、自覚症状からはわからないことも多いからです。
こういった不妊の原因となり得る症状を早く発見するためにも、基礎体温を測るということは、とても重要なのです。
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