HOME > 1分で分かる不妊治療 > 月経と妊娠 > 妊娠が成立する条件とは?
2014年03月29日
妊娠とは、子宮に受精卵が着床し、出産するまでの期間のことをいいます。
つまり、受精卵が子宮に着床してはじめて、妊娠が成立することになります。
では、どのようにして妊娠の成立に至るのでしょうか。
女性の月経周期で、排卵期に排卵された卵子は、卵管で精子と出会い、受精が行われることで、受精卵ができます。
受精卵は、ゆっくりと細胞分裂を繰り返しながら、卵管の中を子宮に向かって進み、受精からおよそ48時間で子宮に到達します。
子宮に到達すると、今度は受精卵を受け入れるために分厚く成長した子宮内膜の中に徐々に潜り込んでいきます。
そして、排卵から10日前後で着床に至り、妊娠が成立することになります。
このように、妊娠の成立は、受精卵が着床するかどうかにかかっています。
でも、この着床がなかなかうまくいかなくて悩まれている方が多いのも事実です。
では、着床するための条件とは、どのようなことがあるのでしょうか?
着床するための条件はいくつかあります。
例えば、子宮内膜の厚さです。
子宮内膜が薄いと、受精卵がしっかり中に潜り込めず、着床できなくなってしまう場合があります。
そのため、不妊のクリニックでは、プロゲステロン(黄体ホルモン)の補充をして、子宮内膜をしっかり育てる治療を行うことが多いです。
体外受精で胚移植をするかどうかというのも、その周期で子宮内膜が2㎝程度の厚さまで育っているかどうかが、ひとつの指標になります。
また、子宮内膜症や子宮筋腫が着床を邪魔することもあります。
そのため、子宮環境を整えるということは、妊活にとって、とても重要なことなのです。
もし、あなたが、何度も排卵にタイミングを合わせているにもかかわらず、陽性反応が出なくて悩まれているのであれば、一度クリニックを受診して、子宮環境を検査してもらうことをお勧めします。
何もなければ別の原因を探ることができますし、仮に何か見つかったとしても、早く治療を受けることが何よりも大切です。
また、その他にも、免疫異常で着床しないという場合もあります。
これは、習慣性流産(不育症)と同様と考えられていますが、簡単に説明すると、体が受精卵を異物と判断してしまうために着床できなくなっている状態です。
原因が、免疫異常だった場合は、パートナーのリンパ球移植で解決できる場合もあります。
体外受精や、顕微授精で何度移植を繰り返しても着床しないという場合は、一度不育症の検査を受けられることをお勧めします。
子宮環境は、長年の生活習慣の中で作られてきたものです。
そのため、検査や手術、薬などで一時的に良くなることがあっても、根本的な部分は、すぐには変化しません。
こういった場合に力になるのが、漢方や鍼灸治療です。
体質に合わせた治療と、体質改善するための生活アドバイスを通じて、身体自身の治癒力と妊娠力を引き出すことができます。
もし、あなたが、不妊にお悩みで、体質へのアプローチの必要性を感じられているのであれば、一度、不妊治療専門の鍼灸治療をご検討頂ければと思います。
合わせて読むことで、より参考になるおすすめページ
◆不妊治療を初めて受けるときのススメ
◆充実した妊活の送り方
◆何気ない生活の中に潜む不妊の原因
■:休診日
Copyright© 2017 不妊治療専門漢方鍼灸治療院 馬場聖鍼堂 All Rights Reserved.