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2014年03月29日
妊活中は流産などの心配事が尽きないものです。
陽性反応がでるまでに相当な時間と労力、そして精神を疲弊される方も多いと思います。
ですので、陽性反応が出たら、なおさら心配になるのが流産なのではないでしょうか?
このページでは、流産とは何であるのかと、その原因、流産しにくい身体作りについて、説明していきます。
流産とは、何らかの要因によって、妊娠が中断してしまうことをいいます。
そして、その時の状態によって、次のように分類されます。
切迫流産
流産になりそうな状態で、下腹部の痛みと少量の性器出血があります。
安静にしておくことで流産を回避できることが多いですが、状態によっては、子宮の収縮を抑制する薬やホルモン剤を服用する場合もあります。
進行流産
流産が進行している状態で、下腹部痛や出血が強く、回復が不可能な状態です。
この後は、完全流産か、不全流産へと進行します。
完全流産
流産によって、子宮内容物がすべて放出されてしまった状態です。
不全流産
流産の後に、子宮内に残存物が残っている状態です。
稽留流産
子宮内で胎児が死亡してしまっている状態です。
母体に自覚症状がないため、超音波検査によって発見させることがほとんどです。
子宮内容除去術によって、胎児を体外に出すことが多いです。
化学的流産
陽性反応が出て、妊娠判定となったにもかかわらず、胎嚢などが見えず、流産の兆候もなく月経のような出血があった場合のことをいいます。
また、妊娠12週未満の流産を早期流産、12週〜22週未満の流産を後期流産といい、自然におきる流産の7,8割は早期流産です。
このほかにも、妊娠はするものの、何度も流産を繰り返してしまう症状のことを、習慣性流産(不育症)といいます。
では、なぜ流産は起きてしまうのでしょうか?
原因は、妊娠周期によって異なることが多く、妊娠12週未満の場合は、胎児の染色体異常による流産が多いです。
また、12週以降の場合は、羊膜絨毛膜炎といって、常在菌による炎症が原因となることが多いです。
また、年齢によっても変わってきます。
一般に40歳未満で自然に流産が発生する頻度は15%程度ですが、40歳を超えると25%程度まで高くなります。
実に4回に1回の頻度です。
これは、年齢が増加するに従い、染色体異常になる可能性が高くなるためです。
その他にも、妊娠中の感染症感染や子宮筋腫などの子宮の異常も流産の原因になります。
このように流産は、様々な原因で起こりえます。
では、流産しにくくなるようにできることはないのでしょうか?
流産は、止めることができません。
特に初期流産の場合、原因はほぼ胎児にありますので、母体側では避けることができません。
ですので、せめて赤ちゃんが過ごしやすいような環境を作ってあげたいですね。
まずは、規則正しい生活を送ることが大切です。
早寝早起き、バランスのとれた3食の食事が基本です。
無茶な運動もひかえましょう。
身体も冷やさないように、冷たいものの飲食もひかえた方が良いでしょう。
冷え対策で、見落としがちなのが、足の冷えです。
身体は厚着でぬくぬくしているけど、足先が冷えているということに、心当たりのある方も多いのではないでしょうか?
血液は、静脈の中を足の先から子宮の近くを通って心臓に戻ります。
冷たい血液で子宮を冷やしてしまわないように、足の冷えもしっかり対策しておきましょう。
そして、とても大切なことが、ストレスを受けないということです。
ストレスを受けると、血流などが悪くなり、知らず知らずのうちに胎内環境に影響を与えてしまいます。
ですので、ストレスの元とはできるだけ接触しないようにしたり、軽く受け流したりというようにできるのが望ましいです。
流産しにくい身体作りと大げさに書きましたが、このように、実は普段の生活の中でちょっとしたことに気をつけるだけで良いのです。
もちろん、風邪を引かないことや、感染症に気をつけるということは、改めて言うまでもありませんよね。
もし、あなたが妊娠中や、妊活中であるなら、こういったことも頭の片隅に入れて、身体作りに役立てて頂ければと思います。
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