HOME > 1分で分かる不妊治療 > 月経と妊娠 > 生理の変化から不妊の原因を探る方法
2014年03月29日
毎月起こる生理(月経)
生理中やその前後では吹き出物ができたり、お腹や腰が痛くなったり、身体が重くなったり、落ち着かなかったり、イライラしやすくなったりと様々な変化を感じるという方が多いのではないでしょうか?
このような変化を感じて生理の時期を知るという方もいらっしゃいますね。
ですが、生理自体も色々な変化をしているということをご存じでしょうか?
また、変化に気付いたとしても、そこまで気にすることなく過ごしてしまっているということは多くないでしょうか?
月経周期の変化と同じように、生理の変化も体質の変化の現れです。
その変化をみることで、不妊の原因を探ることもできるのです。
もし、あなたが不妊に悩まれていたり、生理のちょっとした変化に疑問をお持ちであるなら、その変化の意味を知ることで、不妊の対策や疑問を解決することができるかもしれません。
このページでは、代表的な生理の変化が教えてくれることについて解説していきます。
生理の性状というのは、経血がサラサラとか粘りが強いとか塊があるというようなことを言います。
一般に正常な経血はサラサラ状態です。
このサラサラ状態にちょっとツブツブとした塊が混ざっていたり、ちょっとネットリしてきたりと変化が見られたら、それは身体の変化のサインです。
では、どういう場合に塊や粘りという変化が出てくるのでしょうか?
それは冷えによるところが多いです。
あとは、身体の中で不要な血液をうまく処理しきれていないときです。
こちらも冷えと関連するんですよ。
冷たい飲食を好んでいたり、手足の冷えに悩まされていたりしませんか?
しっかりお風呂に浸かるようにしたり、足湯をしたりするだけでも改善される場合もありますが、冷えは不妊に限らず、万病の元とも言いますから、心当たりがあるのなら、一度食生活などの生活習慣を見直されることをお勧めします。
その他にも、子宮筋腫があったりする場合も、経血に塊が見られることもあります。
子宮筋腫にも、すぐに対処しなければいけない場合と、経過観察で良い場合とがあります。
クリニックの先生の話を良く聞いてみて下さいね。
経血の量の変化にもいろいろあります。
生理が始まった最初2日目くらいは量が多く、以降は少なくなっていくというのが一般的な量の変化と言われていますが、最初から最後までちょろちょろと少しずつ出続けるとか、トータルでの経血量が増えたり減ったりという変化もあります。
ある程度の変化はそれほど気にする必要はありませんが、大きく前回と異なる場合などは、注意が必要です。
経血量はホルモンの状態によっても変化しますが、大きく増えた場合は、月経過多といい、子宮筋腫や子宮腺筋症によっても起こります。
体質的には、身体に熱がこもってしまっていたり、過度な疲れ等により体力が低下していたりする場合に起こることがあります。
逆に、大きく減った場合は、月経過少といい、貧血や冷えという体質が考えられます。
あと、少ない量がだらだら続くというのは、無排卵月経の恐れもあります。
こういった体質の場合は、クリニックから処方される薬でホルモンバランスを調節することで、症状が改善される場合もありますが、漢方や鍼灸治療で体質自体の改善を図り根本的に対処するということが不妊治療には非常に効果的です。
色で特に意識していただきたいのは、濃さです。
正常な濃さは、やや暗めの赤色で、月経初日は少し薄めというものです。
これが、どす黒くなってきたり、逆に鮮血になってきたりした場合は、何らかの異常があると考えられます。
例えば、黒っぽくなってきた場合は、身体の冷えや、血流の悪さから来る不要な血液がたまっているという状態が考えられますし、逆に明るい赤色の場合は、血液の不足が考えられます。
こういった場合は、冷え対策や食養生で改善できることも多いです。
経血には血液だけでなく子宮内膜や粘液なども混ざっており、それらが体外に排出された際に空気と触れることで酸化したり、必ず含まれる雑菌から臭いが発生したりと、多少なりとも臭いは発生するものです。
ただ、この臭いがいつもよりもきつく感じる場合や、刺激臭や腐ったような臭いに感じられる場合は、感染症などの疑いがあり、注意が必要です。
こういう場合は、すぐに婦人科に受診されることをお勧めします。
感染症も不妊の原因となりえます。
適切な処置をすることにより解決できることですので、気になったら一度検査を受けてみて下さい。
また、体質としては、身体にこもった熱を処理し切れていないという状態であることが考えられます。
食養生や漢方、鍼灸治療で体質改善を図るといいと思います。
そして、生理の開始時期も体質に大きく関係しています。
いつもの月経開始時期よりも1週間以上早く始まった場合は、身体に熱がこもっている状態が考えられます。
逆に1週間以上遅れた場合は、身体が冷えている状態と考えられます。
また、開始時期がいつもばらばらという場合は、身体のホルモンバランスが不安定で、血液循環もあまり良い状態ではなく、不要な血液がたまっている状態と考えられます。
これらの状態は、ホルモンバランスを整える薬で正常に整えることができますが、当院の今までの経験上、やはり根本的な体質の改善が妊活には不可欠であると言えます。
以上ように、生理には色々な体質が現れているということがお分かり頂けたと思います。
そして体質の改善が正常な生理、そして妊活には必要だと言うことも感じて頂けたのではないでしょうか?
ホルモンバランスは、クリニックで処方されるお薬で一時的に整えることができます。
しかし、身体の冷えや熱はどうでしょう?
普段の食生活や心がけという養生から改善できることも多いという一方で、長年の生活で積み重なった体質というのはなかなか改善が難しいところです。
必要なことは、薬に頼らなくても自分自身の治癒力で整えることができるようになるという、根本的な体質の改善です。
こういう場合にとても大きな力を発揮するのが、漢方や鍼灸治療です。
一時的な対処ではなく、根本的な体質改善が妊活には必要です。
実際に当院では、薬に頼ることなくご自身の力で生理が整うようになってきたら自然妊娠した、ということも少なくありませんし、自力で生理が起きたことのない方が、薬の服用なしで生理や月経周期を作ることができたということもあります。
妊活、不妊治療に大切なのは、一時的な対処ではなく、人間本来の自然治癒力を発揮するということです。
もし、あなたが、あなた自身の体質に不安を感じられているのであれば、一度、東洋医学による体質改善とカウンセリングを考えてみて頂ければと思います。
■:休診日
Copyright© 2017 不妊治療専門漢方鍼灸治療院 馬場聖鍼堂 All Rights Reserved.