HOME > 1分で分かる不妊治療 > 月経と妊娠 > 更年期と閉経 〜妊活のタイムリミット〜
2014年03月29日
近年、晩婚化により不妊治療を開始される方の高齢化が進んでいます。
そんな中、気になるのは、いつまで妊活できるのだろうかということだと思います。
女性には更年期と閉経という、いわゆる妊活のタイムリミットがあります。
この更年期と閉経とは何でしょうか?
そして、なぜ妊活にタイムリミットが訪れるのでしょうか?
このページでは、更年期と閉経、そして妊活のタイムリミットについて、解説していきます。
更年期とは、おおよそ45〜55歳の時期で、閉経の前後5年くらいの期間をいい、卵巣機能がその役目をどんどん終えて行っているという状態です。
これは、初経と同じように自然な体の変化で、時期の差はあるものの、更年期はどの女性にも起きることです。
この時期、卵巣機能が低下することにより、卵胞からの卵胞ホルモン(エストロゲン)の分泌量も低下していきます。
一方で、卵胞ホルモンの分泌が低下すると、卵胞を助けようと自律神経が働きますので、ホルモンバランスが崩れ、自律神経失調症のような症状が出ることがあります。
これが、いわゆる更年期の症状で、一気にのぼせるようなホットフラッシュや、動悸、頭痛やめまいなど非常に多くの症状があり、生活に支障をきたすようになると更年期障害と呼ばれます。
そして、この更年期になると、月経に乱れが生じ、排卵が起きにくくなり、月経がなくなっていきます。
そして、月経がとまり、閉経に至ります。
閉経に至ると、月経と排卵が止まります。
また、卵巣の中には、卵子が残っている場合もありますが、卵子も同時に寿命を迎えることになります。
こうして、更年期と閉経を迎えることで、必然的に妊活もタイムリミットを迎えることとなります。
しかし、現在多くなってきているのが、若年性の閉経です。
通常、45〜55歳で更年期を迎え、閉経と至るのですが、それよりも若い年齢で卵巣機能が停止してしまうことを早期閉経と言います。
月経がなくなるという所から、無月経も混同しがちですが、卵巣機能が眠っているだけなのか、完全に停止しているのかと根本的に違います。
無月経であれば、卵巣機能は眠っているだけですので、再び活性化させるような刺激(治療)により、回復させることができます。
一方で、早期閉経は、更年期の後の閉経と同じように卵巣機能が完全に停止している状態ですので、回復は望めない状態です。
これはホルモンバランスの異常から起こることが多く、その原因は、無理なダイエットやストレス過多など、普段の生活スタイルに影響を受けることが多いです。
そのため、心身にストレスがかかるような生活はできるだけ避けるよう、心がけることが大切です。
あとは、無月経の状態を放置しないことです。
閉経とは根本的に状態が違うとは言え、そのまま卵巣機能が停止してしまう場合もありますので、早めに治療を行うことが大切です。
もし、あなたが、今の生活や月経の状態に不安を感じられているのであれば、少しずつでも生活環境やスタイルの改善に意識をしてみませんか。
早寝早起きや、バランスの良い3食の食事など、規則正しい生活を行うだけでも、改善は望めます。
できることから、はじめてみましょう。
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