HOME > 1分で分かる不妊治療 > 疾患と症状 > 卵管閉塞/卵管狭窄と不妊の関係とは?
2014年03月29日
卵管は、卵巣で育った卵子が精子と出会い受精をするという、妊娠に非常に重要な役割があります。
けど、そんな長さは凡そ10センチ、太さは1ミリ程度の管が、不妊の原因になることも少なくありません。
不妊の器質的な原因として代表的な疾患に卵管閉塞や卵管狭窄があります。
このページでは、これらの疾患とその対策などについて記述していきます。
卵管閉塞とは、何らかの要因で卵管が完全に詰まってしまった状態をいいます。
一方、卵管狭窄は、完全に詰まるまではいかないまでも、卵管が非常に狭くなっている状態をいいます。
卵管閉塞には様々な原因が考えられますが、一番多いのは、クラミジアなどの細菌感染等による炎症です。
自覚症状はとしては、下腹部痛がありますが、まったく感じられないという人もいるため、卵管造影検査を行うことで発覚します。
卵管閉塞や卵管狭窄になると、卵子や精子が通るための卵管が閉じたり狭くなったりするために、物理的に妊娠しにくい環境になってしまいます。
特に卵管閉塞の場合は、卵子が通過できません。
そのため、左右どちらも卵管閉塞になってしまった場合は、自然妊娠は不可能です。
けれども、自然妊娠が可能な状態に戻る場合もあります。
卵管造影検査を行うと、卵管内に造影剤を通します。
その際に、詰まりがとれ、卵管閉塞や卵管狭窄が改善される場合があります。
この場合は、排卵などの月経周期に異常がなければ、自然妊娠も可能になります。
また、卵管形成手術によって、卵管を通す方法もあります。
ただ、こちらの方法では、卵管が通ったとしても、10数パーセントの妊娠率にしかならないという統計データもあり、体外受精等のARTを選択した方が、早く結果が出るということも少なくありません。
卵管閉塞や卵管狭窄の予防としては、細菌感染を防ぐということです。
妊活中の方や、パートナーの方に既往歴などがある場合は、一緒に一度検査を受けられることも大切だと思います。
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