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2014年03月29日
高プロラクチン血症と診断されたけど、よく分からない。
ホルモンの関係というのはクリニックの説明で何となく分かったけど、その原因や対策についてはさっぱり。
不妊でクリニックに通われている方には、こういう経験をされた方も少なくないのではないでしょうか。
このページでは、不妊の原因になる、高プロラクチン血症について、分かりやすく解説していきます。
まず、プロラクチンについて、説明したいと思います。
プロラクチンとは、脳の下垂体前葉というところから放出されるホルモンで、乳汁(母乳)を作る働きと、妊娠を維持する働きがあります。
出産後、授乳期間中は妊娠しないのは、このプロラクチンの働きにより、排卵が抑制されるためなのです。
つまり、高プロラクチン血症とは、血液の中のプロラクチンの濃度が通常よりも高い状態になり、身体が授乳中と同じ状態、つまり、妊娠しにくい状態になってしまう疾患のことをいいます。
症状としては、無月経や無排卵月経、乳汁の分泌などがあり、男性の場合でも、精力の低下や女性化乳房といった症状が出てきます。
このように高プロラクチン血症になると、妊娠に必要な排卵がなくなったり、月経が止まってしまったりという症状がおこることにより、不妊になります。
なお、プロラクチンは1日の中でも分泌量が変動するため、日中は正常な範囲であっても、夜間に異常値となり、同様に不妊をきたす場合もあります。
これを潜在性高プロラクチン血症といい、排卵障害や黄体機能不全といった疾患の原因になり得ます。
では、この高プロラクチン血症はどのように治療をすれば良いのでしょうか?
高プロラクチン血症になる原因には、腫瘍によるものと、薬剤性によるものとがあります。
原因が腫瘍であれば、腫瘍を取り除く手術を行った上で、ホルモンバランスを整えるための投薬治療が行われます。
また、薬剤性であっても、ホルモンバランスを整えるための投薬治療が行われます。
ただし、これらの薬には、吐き気等の副作用が出る場合もあり、長期間に及ぶ治療がむずかしい場合も少なくないようです。
ただ、ホルモンは生活環境に左右されることも多いので、予防には生活環境を整えるということがとても大切です。
規則正しい生活やバランスのとれた食事、過度なストレスを避け、適度な運動を行うこと。
そして、夜更かしや飲酒、喫煙をやめるというようなことです。
また、この際にとても大切なことがあります。
それは、あなた自身の体質をしっかり見極めるということです。
食事や生活スタイルをいくら改善しても、体質に合っていなければ大きな効果は期待できないことも多いのです。
なお、鍼灸治療や漢方薬は、人体の自然治癒力に働きかけることができますので、ホルモンバランスの調整などには高い効果を発揮することができます。
もし、あなたが、高プロラクチン血症に悩まれているのであれば、こちらで体質チェックを行って頂く事ができますし、当院の不妊説明会で詳しく相談して頂くこともできます。
どちらも無料ですので、お気軽にご利用頂ければと思います。
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