HOME > 1分で分かる不妊治療 > 妊活中の過ごし方 > 妊活中に避けたい食事と体質にあわせた食事
2014年03月29日
何かとストレスの多い妊活生活の中にあっても、週に一度の夫婦での外食や、友人との飲み会など、食事でストレスを発散している方は多いと思います。
どのような方法であっても、ストレスを発散できる機会があるということは、とても良いことです。
ただ、ストレス発散させる機会が食事なのでしたら、少しだけご注意していただきたいことがあります。
妊活にはとても大切なことですので、いくつか紹介させていただきますね。
その1.冷える食事は積極的に避けましょう
どんなに暑い夏でもアイスクリームやキンキンに冷えたジュースは禁物です!
冷たいものが体内に入ると、胃から子宮や卵巣にも冷えが伝わり、そのまま妊娠力にダメージを与えてしまいます。
ですので、積極的に避けるようにして下さい。
それでも本当にどうしても食べたくて仕方ない!というときは、口の中で常温まで溶かしてから飲み込むようにしましょう。
まだマシです。
その2.暴飲暴食はやめましょう
妊活中に限った話ではありませんが、食べ過ぎ飲み過ぎによる胃腸の疲れは、全身への栄養の運搬にダメージを与えます。
それだけでなく、東洋医学的にも、身体の中に不要な熱や水分が溜まってしまうことで、気血の巡りが悪くなり、妊娠力の低下をまねきます。
その3.お酒の飲み過ぎはやめましょう
楽しい友人との飲み会です。
ですが、お酒の飲み過ぎと飲み方には注意をしていただきたいです。
まず、飲み過ぎですね。
身体の中に水分が多くなることで、身体を冷やしてしまいます。
お酒を飲んでいると血流が上がりますので、あまり気にならないかもしれませんが、水分は身体を冷やすのです。
そして、飲み方です。
ビールなどのキンキンに冷えた飲み物はやめて、梅酒のお湯割りなど、暖かいお酒を飲むようにして下さい。
まだマシです。
その4.脱ジャンクフード&脱ケーキ
飽食の時代です。
いつでも何でも気軽に食べることができます。
ハンバーガーやスナック菓子といったジャンクフードやケーキは、幼少期から好んで食べてきたものだと思います。
ですが、原材料には、日本人の体質には合わないものがたくさん含まれていることがほとんどです。
ジャンクフードは、和菓子など日本古来の食べ物に切り替え、ケーキはお祝い事やご褒美の時にだけにするなど、食べるものを変えたり、回数を減らしていきましょう。
その5.体質にあった食事をとること
最後は、あなたの体質を無視した食事です。
体質が不妊を作り出すといっても過言ではありません。
今のあなたの体質をしっかり考えた上で、食事を選んでみて下さい。
また、体質は何も冷え性だけではありません。
東洋医学的に次のように分類することができます。
気虚(ききょ)
やたら疲れやすかったり、胃腸を壊しやすかったりする人に多い体質です。
月経期間がだらだら長い人も当てはまります。
この体質は、身体を動かす動力源である"気"の力が弱まっています。
"気"は胃腸で作られます。
ですので、胃腸のケアがとても大切です。
山芋などの胃腸を助ける食べ物がおすすめですね。
血虚(けっきょ)
顔色が良くないことが多かったり、貧血気味、目の疲れが気になる人に多い体質です。
経血量も少ないです。
この体質は、血液が不足している状態です。
つまり血液を作り出せていないということですので、栄養が足りていない状態です。
血液の元になる鉄分を多く含む料理などを意識して食べると良いでしょう。
なお、気虚の体質と合わせて、気血両虚(きけつりょうきょ)といいます。
現代の日本人にはとても多い体質です。
気滞(きたい)
ストレスをため込んでいたり、イライラしやすい人に多い体質です。
肩こりやPMSがきつい人もこの体質があてはまります。
この体質は、気が詰まってしまって、流れが悪くなっているために、イライラや肩こりが出てきてしまうのです。
ですので、気を流すようにしなくてはなりません。
リラックス効果の高いハーブティーがいいですよ!
瘀血(おけつ)
肩こりや頭痛の症状が多かったり、経血の色がどす黒かったり、塊があったりする人は、この体質になります。
この体質は冷えにより血液の巡りが滞っている状態です。
そのため、滞った部分が肩こりや頭痛となって症状として表れてきます。
食物繊維の多いナッツ類などで血液の流れを助けるといいでしょう。
陽虚(ようきょ)
身体を温める力が弱まっている状態です。
そのため、体温が低下し、いつも寒がっていたり、逆にすぐに汗をかいたりすることもあります。
子宮も冷えてしまうため、妊活には大敵です。
生姜などの身体を温める作用のある食材を意識して料理に取り入れたいですね。
陰虚(いんきょ)
陽虚とは逆に身体を冷ます力が弱まっている状態です。
いつも暑がっていたり、水分不足で肌が乾燥してしまっていたり、月経血に粘りがあったりします。
魚介類や大豆製品などがいいですよ。
痰湿(たんしつ)
食べ過ぎや飲み過ぎで身体の中に不要な水分などが溜まっている状態です。
むくみやすい体質の人は、この状態と考えられます。
海藻類など、水分代謝を良くするような食べ物を意識して下さい。
ここまで妊活中に避けたい食事ということで、5つのポイントを紹介させていただきました。
考えすぎてストレスになってもいけないのですが、食生活が体質に大きく関わってきます。
そして、なによりも体質改善が妊活卒業の鍵です。
また、不妊になりやすい体質についても簡単に説明させていただきました。
食生活から改善できることも多いので、ぜひ、意識して取り組んでみて下さいね。
まずは、今の体質を知ることが大切です。
もしも、あなたが体質に不安を感じておられるのでしたら、一度、東洋医学的な体質チェックやカウンセリングなどを考えてみて頂ければと思います。
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