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2014年03月29日
改めて言うまでもないことかもしれませんが、妊活にタバコは大敵です。
絶対に禁煙する事をオススメします。
ここでは改めて喫煙が不妊治療と赤ちゃんに及ぼす影響と、パートナーにも禁煙してもらうための秘訣をお伝えしようと思います。
タバコにはさまざまな化学物質が含まれている事は言わずもがなだと思います。
でも、その種類が4000種を超えるということまでご存知でしょうか?
しかも、その中には60種を超える発がん性物質も含まれているのです。
喫煙は肺がんやCOPD(慢性閉塞性肺疾患)のリスクが高くなるだけではありません。
これらの化学物質をタバコの煙と一緒に吸引すると、血液に溶け全身至る所に影響を及ぼします。
ニコチンは、麻薬と同等の依存度があるために、一度喫煙をすると止める事が難しくなってしまいます。
一酸化炭素は、血液中の酸素濃度を大きく低下させるために、各内臓への栄養状態が悪くなりますし、酸欠状態になってしまう危険性もあります。
つまり、妊娠にとても重要な血流、子宮や卵巣の栄養状態に大きなダメージを与えてしまうのです。
そのため、喫煙をしていると不妊状態になりやすいという傾向が出てきてしまうのです。
では、妊娠中に喫煙を続けるとどうなるか、考えてみましょう。
お腹の中にいる赤ちゃんは、胎盤から出る臍帯(臍の緒になる管)によって母親と血液を交換することで身体が栄養されています。
つまり、妊娠中に喫煙をした場合、4000を超える化学物質と60を超える発がん性物質が、そのまま赤ちゃんの身体にも入ることになります。
その結果、流産や死産、早産、低体重や先天性の異常、新生児死亡というリスクを負う事に繋がるのです。
恐ろしい事ではありませんか?
長い不妊治療の末に、やっと授かった命であるなら、なおさらですよね。
ですので、私たち、不妊治療に携わる人間は、口を酸っぱくして禁煙をオススメするのです。
そして、禁煙はやはりパートナーにもしてもらうべきだと思います。
パートナーにも禁煙してもらうためには、大切な前提条件があります。
それは、先に書いたような喫煙のリスクについて、パートナーにしっかり理解してもらうことです。
直接タバコの煙を吸引していなくとも、副流煙を吸引するだけで、同じことが言えます。
何よりも大切なのは、これから授かる赤ちゃんであるという事。
まずは、ここをしっかりパートナーに分かってもらう必要があります。
その上で、どう対策していけばいいか、ですね。
最初に書かせて頂いたように、タバコに含まれるニコチンは依存性が非常に強い物質です。
そのため、いくら強い意志を持っていたとしても、いきなり止めてしまうと、イライラや情緒不安定といった禁断症状のような症状が現れたりする事があります。
そして、そのストレスを解消するために、陥りがちなのが「1本だけ」です。
「1本だけ」吸ってみると、リバウンドで禁煙前よりも本数が増えてしまうということもざらです。
ですので、病院や薬に頼らず禁煙という場合は、やはり徐々に減らすという事が正攻法だと言えます。
一応お伝えしておきますが、タバコは1日1本でも1日100本でも毒です。
なんら変わりはありません。
あとは、多少お金をかけても良いのであれば、病院の禁煙外来や薬局でも購入出来る禁煙パッチやガムも効果的です。
ただ、パッチやガムは効果が切れたときに、精神的に耐えられるまで続けなくてはなりません。
いずれにしても、ニコチンの効果が切れたときに、精神的にどう乗り越えるかが非常に大きいということが分かると思います。
ですので、禁煙するには、やはり精神面に働きかける事が大切になるんですね。
そこで使えるツールが、『禁煙セラピー』です。
当院の男性スタッフも過去にこれで禁煙に成功し、以来10年以上続いているということで効果は体験済みです。
禁煙セラピーは、書店で販売されていますので安価で簡単に手に入れる事が出来ますし、実際にセラピストと面談形式で禁煙セラピーを受ける事ができる施設もあります。
この禁煙セラピーの面白いところは、セラピーを受けている間(本を読んでいる間)は、タバコを吸い続けなければならないというところです。
ところが、途中からはタバコを吸う事を止めたくて仕方なくなってしまうのです。
不思議ですが、この禁煙セラピーは、心理的にそうなるように働きかけているので、禁断症状などもなく、本当に禁煙したいという気持ちがあれば、誰でも止める事ができると思います。
禁煙セラピーだけでも、効果は十分期待出来るのですが、さらに効果を確実な物にする秘訣を1つお伝えさせて頂きたいと思います。
それは、SNSを活用する事です。
現在は、ツイッターやフェイスブック、ブログなどのSNSがとても充実していますよね。
パートナーが利用されているという人も多いのではないでしょうか?
活用の仕方は簡単です。
SNS上で禁煙を宣言してもらいましょう。
これだけです。
これから宿る赤ちゃんのために禁煙しなくてはならないという責任感と、SNS上でみんなに宣言したから後戻り出来ないという切迫感の2つによって、より禁煙を成功させる事ができるようになると思います。
以上が、パートナーにも禁煙をしてもらうための秘訣です。
いかがでしょう?
それほど難しい事ではないのではないでしょうか?
ぜひ、パートナーの方ともしっかり話し合って、禁煙を成功させて下さいね。
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