HOME > テーマ別ブログ > 鍼灸師が教える!「温めポイント」〜ツボ篇〜
2014年12月16日
鍼灸師が教える、
寒波に負けない温めポイント!
ここが案外効くんです 〜ツボ篇〜
寒波到来のニュースが流れています。
みなさま、寒さ対策は万全ですか?
毎年、いろいろな温めグッズが出てきますので、
楽しみにしています。
みなさんは、普段はどうやって温められて
いるのでしょうね。
やっぱり、お手軽なカイロでしょうか?
雑誌やネットでも、「○○を温めれば・・」
というフレーズもたくさん見かけます。
みなさんも、体験的に
「寒いときはココを温めます!」という
ポイントはそれぞれあると思います。
関節付近であったり、頚まわり、腰、お腹。
どこもすばらしい温めポイントですね。
頚はマフラー、足首にはレッグウオーマー、
腰・お腹は、腹巻きを使う。
靴下は、シルクと綿を4枚重ね履き。
これも、いまや定番となりましたね。
どれもとても快適です。
もちろん、どれもおすすめですが、
今回は鍼灸師らしく、
身体を温める「ツボ」をご紹介しようと思います。
これは、普段は「鍼」や「お灸」をする場所です。
なので、大きく広い面というより、
まさにピンポイントで使うところなのですが、
ご自宅で温めるときには、そこまでこだわらなくても
十分効果は感じられます。
もちろん、効果のある「ツボ」はたくさんあるのですが、
今回はとっておきのところです!
普段、女性に優しい「ツボ」、生殖器に効果がある「ツボ」として、
「おへそのツボ=神闕」や「おへその下=丹田(関元)」が重要なポイントだ!ということは、
ご存知の方も多いと思います。また、「三陰交」も有名ですよね。
これらは、主に下焦といって、おへそより下を温める効果が強い場所です。
もちろん、足から冷えが入ってくるので、下を温めるのはとっても効果的です。
これらは、もう既に知っていらっしゃる方が多いと思いますので、
別のポイントを紹介しようと思います。
では、上記のような「おへそから下〜足まで」以外の場所で
有効なツボ!というと・・・
それは、「中カン穴」と「陽池穴」です。
この二つのツボにお灸をすると、とても身体が温まります!
まず、「中カン穴」はお腹の部分、みぞおちからおへそまでの間の
真ん中にあります。胃の真上にあたるので、消化器官にとても関係が
深い場所です。
おへその下(下焦)の部分が、生命エネルギーの源であるなら、
ここ胃の真ん中(中焦)は食べた物からエネルギーを取り出す重要な役割を担っているところです。
私たちは、食事をしなければ生きていけません。胃腸が元気であれば、
生きるエネルギーも十分に取り入れる事ができるので、活発に活動出来ます。
その、消化を促すポイントとして重要なのが「中カン穴」です。
「陽池穴」は、手の甲側 手首の関節の真ん中にあります。
その字のとうり、「陽の池」といわれるほど、陽気が溢れるところです。
右手、左手両方ありますが、特に陽気のパワーが強い「左」をよく使います。
温めるという事に意識して使うなら、左をチョイスします。
この、「中カンー陽池穴」はペアで使うと、より効果がUPします!
面白いのが、この「陽池穴」は三焦経という経絡にあって、大事な生命力にも関係していますし、消化器官にも関係がある経絡です。生命力という意味でも子宮に効果があるツボとして使われます。また、「陽池穴」から指三本分上がったところにある「外関穴」というツボは、腰の治療にも使われます。
腕を使って、「子宮」や「腰」の治療に使う考え方があるところが、東洋医学の面白いところですよね。
ですので、もしあなたが「右の卵巣にもパワーが欲しい」と考えられたなら、
右の「陽池穴」をチョイスしてください!
以前、お顔にも「子宮」に効果がある場所がある!とお伝えしましたが、実は腕にもあるんです。
私たち鍼灸師は、昔から伝わっているこんな教えを守りながら、治療に取り組んでいます。
ぜひ、みなさんも「ツボ」を有効に使って、妊活に役立ててくださいね!
今回は、身体と子宮を温める「ツボ」をご紹介しました。
お灸をしてあげることで、身体が暖まりますよ。
目には見えない子宮ですが、そっと優しくケアしてあげましょう♪
※お腹にお灸するときは、十分火傷に注意してくださいね。
私からのお願いでした。
卵のアンチエンジング担当
岡井志帆
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