HOME > テーマ別ブログ > 卵子の老化を防止する! > 卵のアンチエイジングには貧血にも要注意!
2014年12月23日
貧血改善は不妊治療にはかかせないことは、みなさんもご存知ですよね。
不妊治療をされていれば、必ず貧血かどうかのチェクを行います。
でも、クリニックには通われていない妊活女性は、
うっかりこれを見落としがち・・・
こここまで読んで、「私は大丈夫〜」と思われている方も多いかもしれません。
不妊クリニックに通われていない方でも、血液検査を受けられる機会は
あります。そのときに、「何も引っかからなかった」と
安心していてはいけません!
「妊活女性」、特にクリニックに通われていない方は要注意です!
まずは、血液検査について。
通常、貧血検査の項目では、
・赤血球数
・ヘモグロビン量 (11、3g/dl以下で貧血)
・ヘマトクリット値
などが検査項目としてあげられます。
●赤血球は、血液中の赤血球の数。
●ヘモグロビンは、赤血球の中にある血色素です。
その名の通り、ヘムという色素とグロブリンというタンパク質から出来ています。
ヘムの中には鉄があり、それが酸素とくっついて、運ぶ事ができるのです。
ミネラルである鉄が少ないと、赤血球が小さくなってしまいます。(小球性)
また、一個の赤血球の中にあるヘモグロビン(ヘムとタンパク質)が少ないと、
中の鉄も少なく、運べる酸素も少なくなります。(低色素性)
これが、小球性低色素性貧血です。
簡単にいうと、「小さくて色素が薄くて、酸素を運ぶ能力が低い」という事です。
これは、鉄が少ないからおこるので、鉄を増やすと改善します。
●ヘマトクリット値とは、血液中の血球がどれくらいあるかです(体積)。
これが少ないと、「血液が薄い」と判断され、貧血になりやすい状態です。
ここまでの検査で引っかからなかったヒトは、
「私貧血じゃない〜」と安心してしまうのですが、
ちょっと待った!!
この他の検査項目を診てください。
「血清鉄」という項目もありますね。
これは、赤血球の中の鉄の量ではなく、血液の中の鉄の量です。
これも、貧血の目安になります。
通常、あまった鉄は一定量を肝臓に蓄えます。
この蓄えた鉄=「貯蔵鉄(フェリチン)」がしっかりあれば、
血液中の鉄(血清鉄)が減少してもすぐに補う事が出来ます。
でも、貯蔵鉄がないと・・・補う事が出来ません!あたりまえですよね。
つまり、「血清鉄」が低いということは、
もう既に貯蔵鉄が無い状態であるという事です!
まだ「貧血」と診断はされていなくても、血液中の鉄が少ないという事は、
じゅうぶん不妊の原因のひとつになります。
貧血になると、酸素を届ける能力が落ちるので、
身体はもちろん「卵巣」にも十分な酸素が届けられなくなります。
これによって、質のいい卵子が育ちにくくなり、
老化の原因になってしまうのです。
また、身体がだるい、やる気が出ない、気分が落ち込む・・・こういった
原因不明の不定愁訴が、実はこの「貧血と診断されない程度の鉄不足」であった!
ということもあります。
妊活女性が、快適に毎日を過ごす為にも、
鉄が不足しない身体が大事です。
鉄が不足すると、黄体ホルモンが減少し
卵以外の問題にも発展します。
ぜひ、貧血対策をしっかりしてくださいね!
卵のアンチエイジング担当
岡井からのお願いでした。
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