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2015年06月09日
「お子さんを望んでいるのに授かれない・・」
遠い昔も現代も、その悩みは同じです。
東洋医学しかなかった時代。
その当時の「お子さんを授かる為の知恵」をご紹介しますね。
現代では、西洋医学の技術が日々進歩していて、
今までわからなかったことも、たくさん知る事が出来るように
なってきました。
でも、それはごくごく最近のことで、
ほんの少し前までは、わからない事だらけ。
いまでも、着床は「神の領域」と言われるくらい、
まだまだ解明されていない事も沢山あります。
たとえ高度な技術を取り入れた体外受精にチャレンジしていても、
成功率は決して高くはありません。
そこで、今回は「まだ、高度生殖器医療=体外受精にチャレンジは考えられない」
もしくは、スッテップダウン⇒
「クリニックでの治療はお休みして、自然妊娠をめざす!」
そんな、お二人の為に、
昔ながらの妊活の知恵をお伝えしようと思います。
お子さんを望む気持ちは今も昔も同じ。
特に、「跡取り」「跡継ぎ」の考えが強かった時代には、
そのプレッシャーは並大抵のことではなかったでしょう。
特に女性への圧力は、今よりずいぶん強かったはずです。
もちろん、当時も「お子さんをいかに授かるか?」ということは
研究されていました。
「お子さんを授かる」ために書かれた医学書が
多く残っています。
「こんな脈の人は、妊娠しやすい」であるとか、
「こんな脈の人は、冷えているから妊娠しにくい」
ということなどが書かれています。
私たち鍼灸師の為の内容ですね。
他にも、不正出血のある人のお話であったり、
やせ過ぎ・太り過ぎなど現代で言われている事と
変わらない事が述べられているので、
「当時の医学もすごいな〜!」と、いつも感心させられます。
もちろん、脈をととのえたり身体作りも大事ですが、
「タイミング法」についても書かれていることがありますので、
今回は、その中の一つをご紹介しますね。
当時も、「タイミングをとる事はとても重要」と考えられていました。
今では、排卵日という「日にち」を意識したタイミング法がほとんどですが、
当時は、排卵日プラス「時間」を意識したタイミング法があったようです。
当時は、顔色をみて排卵日を予測したというのですから、
「顔を診て診断する=望診」という、
まさに鍼灸師の技術の極みですよね。
それはさておき、
「月経が終わって新しい血が生ずるときにタイミングをとるとよい」
という文が書かれています。
生理の後の排卵日の事ですね。
そして、「子の刻の後に在ることを要して方に可なり」
つまり、午前零時を過ぎた後に精子が子宮にあると妊娠しやすい。
という事が書かれています。
「子の刻」というのは、午前零時。
ここを境にして、「一陽を発生す」とあります。
「一陽動ずるところ」であるから、と書かれています。
深夜に向かって「陰」の時間だったのが、
午前零時を回ると、日が昇る「陽に向かう時間」に切り替わります。
この「陽」のパワーというのが、妊娠にはとても重要なのです。
月経周期でも、「陽気が強い高温期」が着床時期に当たりますよね。
また、「子の刻」というのは、腎=生殖器に関係する時間帯ですので、
そのパワーが旺盛になる時間でもあります。
また、「陽」のパワーが強いのは「寅の刻」
朝4時もそれに当たります。
「寅の刻」は朝日が昇る時間とも言えるので、
とくに陽気が強くなる時間です。
また、「五つに分けるグループ=五行」でいうとことの
「木のグループ」ですので、
「生命を育む」「成長」に関するパワーが
より強くなる時でもあります。
このように、昔も妊娠しやすい時期や時間を意識して
タイミングをとっていたようですね。
また、産まれる子供が「貴く、優秀で、聡明で、すばらしい人になる」
というのを意識している時期もあったようです。
また、男女の産み分けなんかも書いてありました。
面白いですね!
このように、東洋医学は自然の力をとても大事にしています。
それは、「私たち人の中に森羅万象総てをもっている」という考えが
あるからです。
身体の外の環境に自然があるだけでなく、身体の中にもある。
これこそ、東洋医学の大事な思想ですね。
東洋医学というと迷信みたいですが、
この「時間」を意識したタイミング法は、
現代の私たちも取り入れる事は可能です。
タイミングを取るのも午前零時を意識してみたり。
でも、夜は早く寝て欲しいので、朝にチャレンジするのがいいですね。
パートナーも、お仕事で疲れているので夜は早く寝て、
朝タイミングをとる。
朝の4時です!ものすごく早寝してください。
実際、朝の方がいいという男性の声も聞きます。
少しの工夫で東洋医学を取り入れる事は可能です。
ぜひ、おもしろがって試してみてくださいね。
なんでも、楽しむ事が大事ですよ♪
快適月経生活・卵のアンチエイジング担当
岡井志帆がお届けしました。
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