馬場聖鍼堂の各分野のプロフェッショナルが綴るテーマ別ブログです。
2014年12月09日 [記事URL]
お顔のマッサージで子宮を癒す!
「そんな事できるの~?」という声が聞こえて
来そうですが、
もちろん、それは可能です!
不妊治療専門鍼灸院の馬場聖鍼堂ならでは!の
「お顔」のマッサージポイント!を
ご紹介します。
最近は、「美容(顔)鍼」がとっても流行っていて、
みなさんも興味をお持ちではないですか?
女子ですもの「もちろん」ですよね!
でも、顔に鍼は怖い・・
そう思われる方もいらっしゃるかもしれません。
私も昔はとっても怖かったですが、
今はすっかり慣れてしまいました。(*^_^*)
今回ご紹介するのは、ご自身でも出来る
お顔のマッサージの方法です。
「お顏に鍼は怖い!」というあなたにも安心です。
お顔の「あるポイント」を刺激することで、
子宮にも効果を与える事が出来る方法です。
ご自身で簡単に出来て、
更に「美容」と「子宮」の両方に効果をだせる方法なので、
妊活中のあなたにも、ぜひ取り入れてほしいです!
・・・・・・・・・・・・・・・・・
では、まず美容鍼についてです。
美容鍼にも色々な方法があります。
一般的に、お顔の鍼は
筋肉やシワといった局所をターゲットに
刺して行くことが多いですね。
お顔のタルミを引き締めたり、
リフトアップ効果を高めるために、
頭皮を引き上げてから
まるでピンで止めるように鍼をしたり。
また、リンパの流れを良くするために、
顎のライン、耳の付け根、頚のあたりに
鍼をします。
これだけでも、気・血の流れが良くなって
小顔効果がバッチリありそうですよね!
ですが、今回ご紹介するのは、
不妊治療専門鍼灸院である
聖鍼堂ならでは!の方法です。
私たち聖鍼堂では、東洋医学を基礎として
治療をしています。
脈を診たりお腹を診たり、
背中を診たり。
そして、お顔も立派な診断部位であり、
治療部位と考えています。
鍼灸師でなくても、
みなさんもお顔色が悪い方をみかけたら
「顔色悪いけど大丈夫?」とお声かけしませんか?
「顏が黄色いね。」とか
「今日は、顔が黒いね」とか、
「顔が赤いけど、火照ってる?」
「なんだか、顏やつれてるよ」
こんな感じです。
それを、東洋医学的に
より詳しく診断しているだけなんですよ。
お顔を診て頬がこけていたら
関係のある経絡が「虚しているな」と考えたり、
お顔の色を診て関係のあるところが「病んでいるな」など、
診断をしていきます。
私たちの診断の基本は、
「陰陽」「虚実」「五行」といった考え方です。
お顔にもたくさん「五行」があって、
目だけを考えて診断部位としたり、
お顔全体を身体の部位と当てはめたり。
とても奥深いですね。
以前、「生理前に顎にニキビが出来たら・・・」
という記事をかきましたが、
それも東洋医学的には、「腎の病」と診断します。
一般的には、「おとなニキビ」と言われているものです。
「大人になる=腎が虚してくる」と
「顎=腎の部位にニキビが出来る」という考えです。
若者とは、ニキビさえ出来る場所が変わってくる!
怖いですね・・涙
( 詳しくはコチラ↓
「排卵障害の原因となる男性ホルモン」ニキビにも関係します!
http://www.e-harikyuu.com/page/blog/antiaging/178.php)
この様に、お顔だけでも診断出来ることは
たくさんあります。
ということは、お顏を治療部位として使える!
と言う意味なのです。
私たちは、鍼を治療に使用しますが、
みなさんはご自身でお顔をマッサージすることで
同じような効果を得ることができます。
もちろん、全体をマッサージすることで
広く効果を得る方法がありますが、
妊活にはココ!という場所もちゃんとあるのです。
それは、「眉間」です。
両方の眉毛の内側の端。
目の内側の端の上になります。
ココは、女性の身体でいうと
「子宮・卵巣」といった生殖器に当る部分になります。
また、ココは「上丹田」と言って、身体の「気」の
集まる場所であり、重要な部位です。
一般に「丹田」というのは「下丹田」のことで、
お臍の下の部分、下腹部にあり、
まさに命のパワー「気」を集める場所です。
生殖器のある場所でもある「下丹田」ですが、
「上丹田」との関係を考えると、
ココが顔の中で「子宮・卵巣」といった場所に
当てはまるのも納得ですよね!
コレを利用して、
妊活中のみなさんには、
眉間、両眉の内側の端を「痛気持ちいい」ぐらいで
刺激をしてください。
お姉さん指で、優しく圧するといい感じですよ。
他の指だと力が入り過ぎますので、
この指が丁度いい刺激になります。
子宮にいい気がめぐるイメージをしながら、
指圧してみてくださいね。
お顔を刺激しながら、
子宮を癒すマッサージ。
ぜひ、取り入れて下さい♪
卵のアンチエイジング担当
岡井志帆でした。
2014年12月07日 [記事URL]
女性は何歳まで妊娠できるものなのでしょうか?
東洋医学では、49歳まで可能、とされています。
ちゃんと何千年も前に書かれた教科書に載っています。
ただし、「大昔の人は身体に悪いことをせず、
とても健康だったのに、それが今の人間はどうだ!?」
なんて、これまた大昔の書物に書いてあるくらいです。
人間はどんどん退化していってるのでしょうか。。。
それとも「昔はよかった」ストーリーでしょうか。
現代の日本でも、たまに49歳前後で出産される方は
いらっしゃいます。
数年前になりますが、坂上みきさんが53歳で出産されたのを
記憶されている方はいらっしゃいますよね?
「超高齢出産」です。
当院では、最高齢の自然妊娠の方は45歳、
体外受精の方は46歳です。
驚きですか? それとも意外と低いですか?
女性は生理がある限り、子どもが産めると思っている方が
けっこう多いのです。
まったくその方面の教育を受けていない青少年(男子)ならともかく、
若い女子も同じような知識しかないこともあります。
そろそろ「卵子は老化する」という知識を確実にインプットして
若い世代が「いつでも産める」と妊娠・出産を回避していって
後で苦労することになるのは避けたいですね。
そう、いつまでも産むことなんてできないのです。
最近では卵子提供ということもありますので、
確かに高齢出産が増えていますが、
それでも肉体的な限界はあります。
自己卵子であれば、40代半ばで限界が来るのが普通ですね。
30代後半から徐々に妊娠率は下がっていき、
逆に流産率が上がっていくのが原因です。
妊娠・出産しにくくなる理由を、もっと根本的に見てみると、
やはり赤ちゃんを生み育てていくために必要な力が衰えていくため
なんですよね。
今でもお産自体が命の危険を伴うこともありますし、
親の力に完全に頼らないといけない幼い子どもを育てるのは
体力も気力も十二分に必要とされます。
さまざまな条件が整っていなければ、
母胎にも子どもにも危険が及ぶために、
その危険を回避するために、妊娠しにくくなっていきます。
未妊で悩む女性たちを苦しませるためでは決してないのです。
であれば、願いをかなえるためには、気力・体力を充実させて
平気の平左! とまではいかなくても、妊娠出産、そして子育ても
安全にできるくらいの条件を整えたらいいのではないでしょうか?
要は身体の活性化、アンチエイジング、になってくると思います。
現代人は自然に逆らって不摂生や無理をして
身体のバランスを崩しているのが問題視されています。
環境ホルモンや飽食なども原因となっていますよね。
身体を若々しく保つには、どうしたらいいでしょうか?!
まずは、ご自身の身体と生活を振り返っていただいて、
どこに問題があるのかを知らないと改善できませんね。
東洋医学では、病気になる原因は食べ過ぎや過労、ストレスなど
生活のなかにあると考えます。
まずは生活習慣に問題があれば改善していって、
身体づくりの基本にしていただければって思います。
「そんな面倒くさいことやって、効果あるの?」
といぶかしく感じる方もいらっしゃるかもしれません。
「今更やっても・・・」と半ば諦めの境地とか...
ご自分の身体を信じることが、まず第一歩ですよ!!
"生活習慣病"とはよく言ったもので、
まさしく生活習慣で、長い長い時間をかけて変化したのが現在のカラダ。
同じ生活習慣で正していかなくては元に戻りませんし、
時間もかかるのは仕方がないことです。
何かクスリを飲んだら一発で戻るということはあり得ません。
「時間が無いのに!」と焦る気持ちもわかるのですが、
まったく放棄してしまうより、1日でも早く、少しずつでも
トライしていくほうがいいですよね!
長~い目で見ましょう(^o^)/
高齢妊活の鍵は、体質改善で心と体を若々しく維持することです。
ルックスを磨くという意味ではなく、
内側からのアンチエイジングが大切なんです。
そして同時に、適切な医療の力を借りることに躊躇しないのも
できるだけ早く結果を出すコツになります。
30代、40代だからこその身体づくり。
あなたに合った体質改善の方法で挑戦してみましょう(^_^)/
高齢でも妊娠できるカラダに。
2014年12月02日 [記事URL]
最近、卵のアンチエンジングに関係があると、
注目されているのがミトコンドリアです。
みなさんも聞いた事はあるのでは?
中学の理科の授業に出てきましたよね。
ミトコンドリアは細胞の中に存在しています。
細胞を働かせるために必要なエネルギーをつくる
大事な働きをしてくれています。
食べた物から取り出したグルコースを、
酸素を使って燃焼させ、エネルギーと水を生み出してくれます。
そんな重要な働きをしてくれる「ミトコンドリア」ですが、
年齢を重ねるとその数がどんどん減っていきます。
体中の細胞ひとつひとつにミトコンドリアは存在します。
ミトコンドリアが活発に働いてくれると、
その細胞は生き生きと働きます。
そして、このミトコンドリアは「卵のアンチエイジング」にも
大きく関わっているのです!
卵も細胞の一つです。
ヒトの細胞の中で、もっとも大きいとされているのが卵子です。
その卵ちゃんを、生き生き働かせるもの
ミトコンドリアのお陰なのです。
ですが、加齢でミトコンドリアの数が減っていくと
少ない数で頑張るので、ミトコンドリアにかかる
負担も大きくなっていきます。
どんどん細胞の代謝が落ちていき、働きが悪くなっていきます。
これが、不妊の原因「卵の老化に関係する」、と
最近の研究で言われています。
このミトコンドリアが少しでも活発に働くように、
ある栄養素が注目されています。
これが、ALA(5-アミノレブリン酸)です。
ミトコンドリアの中でALAはヘムという物質を作り出します。
このヘムが十分にあれば、より多くのエネルギーをつくることができます。
逆に、ヘムがあまりないと、エネルギーが不足することになります。
普段の食事でも自然に摂取できているのですが、
特にたくさん含有している食品は、
ワイン・黒酢・しいたけ・バナナ・タコ・イカ・
納豆・ピーマン・ほうれん草・トマト・大豆、などです。
発酵食品に多く含まれるようですので、
すすんで食べていきたいですね!
ワインは、妊活女子にはあまりオススメ出来ませんが、
それ以外であればとても食べ易い食材ばかりです。
今あるミトコンドリアを活発に働かせて、
卵のアンチエイジングに取り組んでいきましょう!
将来的には、卵に直接働きのいいミトコンドリアを
取り込むような方法で、アンチエイジングさせるということが
現実になるでしょう。
様々な最新技術が発展していきますが、
シンプルに自分の力で元気にしていく。
そんな力を養いたいですよね。
老化を進めているのは自分自身かも?!
まずは、自分の生活から見直していきましょう。
卵のアンチエイジング担当
岡井志帆でした。
2014年11月23日 [記事URL]
何度も繰り返すのは心苦しいのですが・・・
妊活高齢化、つまり以前は極めて少数派だった
40代ベビ待ち人口が激増しています。
高齢妊活。ご本人もご承知の通り、明らかに20代とは違います。
時間が無いからといってがむしゃらに突っ走るより
ちょっと落ち着いて、大事なことを見直してみませんか?
【妊活高齢化】といっても、
晩婚化によって遅いスタートを切られた方もいらっしゃいますし、
ずっと前から長期にわたって治療を継続されてきたという方もいらっしゃるのです。
最近では海外で卵子提供を受ける方も増えてきましたので
40代後半以降へと、ますます高齢化が進んでいます。
妊活とは、もともと"出口の見えないトンネル"と言われています。
期間が長引くほど、トンネルが長く、奥深くなっていきます。
ますます外の明かりが届かなくなり、暗闇のなかで孤独感が増します。
早くトンネルから抜け出したい、抜けられるかどうかも自信がなくなった、
という心理状態で、やみくもに手探りで動き回るよりも
気持ちを落ちつかせて、こっち! という方向を向いて歩きだしたほうが
成功する確率は高まると思います。
忘れたり見ないふりをしてはいけない大事な基本として、
妊娠・出産は最終的には人間の力でコントロールできないものと
認識しておくことです。
これは年齢如何にかかわらず、大前提です。
現代医学をもってしても、まだわからないことが山ほどあり、
誰にでも効く百発百中の治療法は、残念ながら無いのです。
だから「絶対!」はあり得ないことを受け入れる必要があります。
ただし、相反することなんですが、諦めないことも大事なんです。
よく高齢で妊娠・出産された方がおっしゃることなんですが、
「あきらめなくてよかった!!」
矛盾してますよね(^_^;)
どういうことかというと、
「絶対!」となると肩に力が入り、前のめりの姿勢なんです。
勢い余って、いいと言われることを次々とり入れ、
それぞれ目指す方向性がバラバラになっていることに
気付けなくなってしまいます。
なかには無駄なこともたくさんあったりして(-_-;)
頭の中は妊活のことでいっぱいいっぱいで、
全然余裕がありません。
それがかえってストレスになっているのです。
でも、ちょっと肩の力を抜いて、「ひょっとしたら」のスタンスで
諦めずにいると、心のゆとりができ、身体にもストレスがかかりません。
ハードルが高いことをしっかり認識しつつ、
難しいことを理解しながらも、完全に希望を捨てるわけではなく、
というスタンスが功を奏するようです。
高齢だから、簡単に考えていてはやっぱりダメ。
でも、高齢だからって、諦めなくてもいいのです。
そのうえで。
妊活を卒業していかれる方々を拝見して感じるのは
後悔しない妊活を!
ということです。
最後の凍結胚も無くなり、
卵がもう育たなくなって、
という時期が来て卒業を決断されるとき、
あるいは、もっと時間が経ってから、
「あのとき、もっとこうしておいたらよかった」
と後悔するのはとても辛いことです。
やめどきと理解しつつも、「あのとき・・・」と
涙される方を見るのは悲しいです。
ずっと後まで引きずってしまうのも辛いですし。
反対に、「やるだけのことはやったので後悔は無いです!」
と明るい笑顔で卒業されていかれる方を見ると
これからはご夫婦お二人で仲良く生きていかれることと、
すがすがしい気分で送り出すことができます。
女性の場合、閉経というタイムリミットがあります。
もちろん、それまでに卵子の数が減って育たなくなり
排卵もしなくなり、という時期が来ます。
その時期を最終リミットとすること。
あるいは、ひとり一人の条件に合わせて
*何歳の誕生日を迎えるまで、
*あと1年間(または半年)、
*あと何回の採卵まで、
といったリミットを設定して、
それまでは集中して、できることをやってみる。
(手当たり次第という意味ではありません)
というのが後悔しない妊活になります。
私も高齢不妊担当として、30代・40代のベビ待ちさんが
納得のいく妊活ができるよう、日々応援しています。
時間を大切に、最大限の効果を引き出していかなくては
なりませんから!
年齢のせいであきらめるのはもったいないです。
あなたの中にまだまだ可能性が眠っていることもあるんですよ!!
より具体的な高齢妊活に効果のある方法については
来月の【不妊治療説明会】にてお話させていただきます。
聞いてみたい方はお申込みください。
定員がありますので、お早めにどうぞ!
⇒ http://www.e-harikyuu.com/briefing.php
2014年11月18日 [記事URL]
今回は、卵の老化について
考えていきましょう。
「卵の老化」
この言葉に、みなさんはどんなイメージを
持たれていますか?
「卵の老化」
この言葉が意味するところは、
「年齢とともに妊娠しにくくなる」
と言うことですよね。
その原因は、大きくわけて2つあります。
一つ目は、卵の数が減少すること。
二つ目は、卵の質が悪くなってしまうこと。
この二つです。
一つ目の「卵の数」については、
みなさんよくご存知だと思います。
卵は、自身がこの世に生を受けた時から、
その数は決まっています。
そして、年齢を重ねるにつれて
その数を減らして行きます。
これは自然の摂理です。
ですので、数に余裕のある間に
『妊娠をすることが望ましい』
と言われる所以です。
今回、特に注目したいのが、
二つ目の「卵の老化」です。
私は、この「老化」というイメージを
今まで勘違いしていたことに気付きました。
今回のお話しは、少し厳しい現実を
みせつけてしまう内容となります。
もし、今現在、妊活に苦しんでいるあなた。
そして、未妊に深く悩んでいて、
心がすっかり沈んでしまっている。
そんなあなた。
ここから先は、読まないで下さい。
それは、ここからの内容が
あなたの気分を害してしまう恐れがあるからです。
でも、「私は、そんな統計的な話は全く気にしない!」
「逆に、現実を知りたい!」
そう思われる方だけ、
この先を読んで下さいね。
お願いします。
・・・・・・・・・・・・・
私は、未妊治療専門の鍼灸院にて、
アラフォ―ゲストを筆頭に
日々、「いかに順調に卵を育てるか!」
「排卵、採卵を成功させるか!」という
ことに意識を持って取り組んでいます。
そして、その卵が無事「受精卵」となり、
「胚盤胞まで育った!」という段階まで来ると、
ほっと一安心。
そして、改めて、「移植成功!」にむけてチャレンジする。
こんな毎日を送っています。
もちろん、卵の質が向上するように
体質改善をしていくことを目的に
鍼灸治療をしながらお手伝いをしていくのですが、
受精卵の移植を受けたゲストの結果について
大きな勘違いをしていました・・・
移植結果が陰性であった時、
「それは、『たまたま妊娠能力の低い卵』だった。」
という認識を持っていましたので、
40歳以上の妊活女性は流産率も高いし
「仕方がない。」と思ってそれを受け入れていました。
ですが、少し見方を変えると
この認識は大きく違ってきます。
急激に流産率が高くなる40歳以上の女性。
この方たちの、自然排卵の場合の「卵の数」と、
出産まで至った「結果の数」を比べた統計をみると、
6回排卵したとして、そのうちの1個だけ。
たった、一個の卵が『妊娠できる能力を持つ』
という結果が出ているのです。
私は、この結果に驚きました。
今までは、「移植卵がたまたま妊娠能力が弱かった」
と思っていたのが、実は、
「たまたま妊娠できる卵であった」というのが
現実だったのです。
自然排卵でタイミングを持たれているペアであれば、
半年に一回程度しか「妊娠応力を持った卵」が
育たない・・・・
この数字に、正直、愕然としました。
40代女性の未妊治療の難しさを
見せつけられました。
もちろん個人差はあります。
そして、この結果は決して「妊娠できない!」
ということではありません。
ですが、厳しい現実であることは
間違いないでしょう。
そして、この厳しい現実があるからこそ、
私たち医療関係者も必死に立ち向かおうと
しています。
クリニックのドクターは、
排卵誘発剤をいかにうまく使って採卵を成功させようと
しているのか。
妊娠できる力を持った卵を採卵する確立を上げるか。
受精卵が、いかにうまく着床できる方法は無いか。
どんな方法を使えば、良い結果が出るのか。
常に、最善を尽くされています。
また、私たち鍼灸師も
こういう現実に目を背けることなく、
鍼灸治療を使って、
いかに身体を整え、
質の良い卵を育てるか。
また、着床を助け、
新しい命をお腹の中で育て、
産み落とすまでの力をつけるのか!
少しでも早く良い結果がやってくるように、
取り組んでいるのです。
アラフォー女性のみなさん。
現実は厳しいかもしれません。
でも、「あきらめることなく」
「チャレンジ」をしていきましょう。
方法はたくさんあります。
頭から、「排卵誘発剤はイヤだ」と
思うお気持ちもあるかもしれません。
ですが、排卵誘発剤を使うことで、
「妊娠・出産まで行く力を持った卵」が
育つ可能性は少し早まります。
その可能性にかけてみることも、
選択肢の『一つ』です。
「いや、私はそれでも排卵誘発剤を使う方法は納得できません!」という
お気持ちであるなら、
徹底的に体質改善していきましょう。
できることに最善をつくして取り組む。
その過程が、あなたとその後の未来に
大きな影響をもたらすでしょう。
ご自身が『本当に望む治療法』これを
ご自身で選ぶことが一番大事です。
そうすれば、悔いなく妊活に取り組めます。
すべてが終わった時、
「やりきった」と思えることをしていきましょう。
結果は、神さまにしかわかりません。
でも、「自分は、やり遂げたか」
もしくは「やらなかったのか?」この違いは大きいです。
そして、自分でしか判断できないのです。
いつか「やりきった・・」と思える日が来るまで。
チャレンジは続きます。
長い長いチャレンジかもしれません。
私たちは、いつでもあなたのお手伝いをしていきます。
「卵の老化」と「流産率」。
今回は、すこし厳しいお話しでした。
2014年11月11日 [記事URL]
今回は、「不妊の原因」と「男性ホルモン」です。
女子には関係ないと思われがちな
男性ホルモン。
これも、実は卵には大事なホルモンの一つです!
女子なのに男性ホルモン!?と、
不思議に思われるかも知れませんが、
女子にも男性ホルモンは分泌されています。
女性に大事なエストロゲンの材料となるのが、
実は男性ホルモンだったりするんですよね。
面白いところです。
ですが、これもすべてバランスが大事。
多すぎる男性ホルモンは、
妊活の邪魔をすることがあるのです!
排卵がスムーズに行えない症状の一つに
多のう胞性卵巣症候群があります。
これは、男性ホルモンが過剰になることが特徴です。
・・・・・・・・・・・・・・
ここで、卵巣の働きを見てみましょう。
卵巣は、毎月一つの熟成卵を育てます。
最初は複数の卵が活発に成長しますが、
ある時期が来ると
一つの卵だけが「卵を育てなさい!」という
ホルモンの指令に敏感に反応できるようになります。
そのおかげで熟成することができ、
一つだけ排卵に至るというメカニズムを持っています。
男性ホルモンが過剰に分泌されると、
たくさんの卵が育とうとしてしまいます。
そして、それが原因で
どれもが成熟できなくなり、
一つだけの卵を育て熟成させるという
メカニズムが乱れてしまうのです。
また、たくさんの卵が増えるとともに、
卵胞の周りが硬くなってしまって、
排卵自体が出来にくくなるということが起こります。
これは、排卵ための大きな障害になります。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
では、男性ホルモンが過剰になっいる人とは、
どんなヒトなのでしょうか?
男性ホルモンが多いと、
・ニキビが多い
・性格が攻撃的になる
・体毛が濃くなる
といったことが
目に見える形で現われます。
ホルモンバランスが崩れるてイライラするのも
このためかもしれません。
「大人ニキビ」といわれる
「あごのニキビ」が多くなるのは、
男性ホルモンが皮脂腺に影響するからです。
生理前に「あごにニキビ」が多くできるのは、
黄体ホルモンが少ない為に
男性ホルモンが増ることで起こります。
黄体は高温期に大切なホルモンで、
内膜を充実させたり、
妊娠を維持したりする働きがあります。
また、男性ホルモンを押さえる作用もあるのですが、
高温期に黄体ホルモンが少ないと
男性ホルモンを押さえきれずに増えてしまい、
そのためにニキビが出来てしまうことがあるのです。
黄体ホルモンを増やすのが一番ですが、
そのためには、低温期が重要になります。
良い卵が充分に熟成し
スムーズに排卵されると、
その抜け殻が黄体ホルモンに変化します。
黄体ホルモンを増やそうとおもったら、
低温期に上手に卵を熟成させることが必要なのです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・
また、女性ホルモンが少なくなったことで、
相対的に男性ホルモンが多くなった!
と身体が感じてしまうタイプもあります。
髪に影響があるのは女性ホルモンですので、
薄毛が気になる方は、もしかしたら
女性ホルモンが減少してきた
ことによって起こっているのかも?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
このように、一つのホルモンを見てみても、
結局、あらゆるホルモンバランスが関係していることが
よくわかります。
では、ホルモンバランスを良くするためには
どうすればいいのでしょうか?
一番簡単なのが、「よい睡眠です!」
卵を育てて成熟するには、
ゴールデンタイムに睡眠を取ることが
よいと言われています。
また、男性ホルモンは起きている間に
たくさん分泌されるので、
眠っている間の分泌は抑えられます。
よく睡眠を取る、それだけで
過剰な分泌が抑えられるのです!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
東洋医学でも、
卵を育てる低温期は
"陰の気が旺盛になる時期"と捉えます。
そのため、腎の"陰の気"を蔵する力を
アップさせるために、
やはり睡眠をオススメすます。
また、腎は"生殖器の働き"にかかわる臓ですし、
ホルモン調整をする脳も"腎"に関わるところですので、
睡眠はとても効果的なのです。
もし、あなたが
「最近、生理前や生理中のニキビが気になる・・」と
感じていらっしゃるなら、
男性ホルモンが多くなっているのかもしれません!
意識して、しっかり睡眠を取るようにして、
低温期の卵の成長を助けてあげましょう!
それが、高温期の黄体ホルモンを充実させてくれますので、
過剰な男性ホルモン分泌はブロックです!
スタートは、
質の良い卵を育てることからですよ♪
よりよいホルモンバランスを目指して、
妊活に取り組みましょうね♪
卵のアンチエイジング担当
岡井志帆がお送りしました。
2014年11月04日 [記事URL]
最近はやりの「酵素」。
ダイエットで今話題といえばスムージーですよね!
あとは、テレビでお馴染みの「まん○酵素」とか(笑)
今回は、人気の「酵素」と「卵のアンチエイジング」について
考えていきましょう。
私たちの身体には、数え切れないほどの種類の酵素が
常に働いてくれています。
その働きによって大きく分けて、3つ。
一つは、消化を助ける酵素。
一つは、消化した栄養を使って生きていくための
エネルギーとして働く酵素。
これらは、私たちの身体の中で作られる酵素です。
酵素の材料はタンパク質です。
もう一つは、食物酵素といって、
外からとり入れることができる酵素があります。
お肉、魚、お野菜といった生の食品や、
発酵食品に多く含まれています。
私たちが生きていくためには、
食べたものを消化して、栄養を取りだし、
それを代謝させてエネルギーとして利用して、
要らなくなったものを排出することが必要です。
また、身体を守る免疫の働きなどもあります。
これらの仕事を助けてくれるのが、
酵素の働きです。
酵素をとり入れるためにも、
良質のタンパク質を取ること、
生のものを取ることが大事です。
生と言えばお野菜が取りやすいですが、
お野菜の取り方にもポイントがあるようです。
すり下ろしたり、
ミキサーで粉々にした状態にすると、
野菜の細胞膜まで細かく砕けて、
より酵素が摂取しやすくなるようです。
なので、最近では「スムージー」が流行っているのですね!
ですが、あれだけの量をゴクゴクと大量に飲むのは、
胃に負担がかかりそうです。
少しずつモグモグしながら
噛むように味わって欲しいと思っています。
「飲む」というより、「食べる」感じです。
また、これからの季節は寒くなるので、
冷たい状態で飲み過ぎると
身体を冷やしてしまうので
注意が必要ですよ。
スムージーを朝に飲むことを
オススメしている本を
良くみかけますが、
東洋医学的には、お昼頃、
体温がちゃんと上がった頃に
常温のものを飲んだ方が
良いように思います。
冬なら、常温でも冷たいので、
30℃ぐらいの酵素を壊さない程度の
やや温かなスムージーを
飲むようにしてください。
とはいえ、やはり日本の伝統的な和食である
「焼き魚に大根おろし」といった
"タンパク質"と"すり下ろした生のお野菜(酵素たっぷり)"の
取り合わせが良いように感じます。
それらを、しっかり噛んで食べることで、
消化酵素も出てくれて
なお良くなりますよね。
スムージーが全くダメなのではなく、
それオンリーに頼るのは、
よほど必要に迫られているヒトだけ。
妊活女子は、なんでも適度に、色んな種類を、
色んな方法で取り入れていくことを
考えていきましょう。
東洋医学でもは、氣血水といったものは
全て滞りなく流れていくことを"よし"とします。
食べることで取り入れる酵素(食物酵素)、
消化するための酵素(消化酵素)、
排出するお手伝いをする酵素(代謝酵素)。
そして、免疫力をアップして
外部からの攻撃から身体を守り、
細胞を修復し、新しく細胞を作るのを助けてくれる。
この一連の流れを滞りなくできる身体が、
健康な状態であり、細胞の老化を抑えてくれるのです。
健やかな身体には、次の世代へ新しい命を
産みだす力も高まります。
目にはなかなか見えませんが、
見えないところで頑張ってくれている酵素を
上手にとり入れて、
体中の細胞が喜ぶ身体にしていきましょう!
ピチピチの生きの良い身体ができれば、
質の良い卵ちゃんも育ちやすくなりますよ♪
卵のアンチエイジング担当
岡井志帆でした。
2014年11月02日 [記事URL]
体外受精でお子さんを授かった方で、
凍結卵がまだ残っている方はいらっしゃいますよね。
なんとか一人を! とがんばった努力が実り、
一児を授かることができましたが、育児するうちに、
この子にきょうだいをつくってあげたいと願う気持ちが
日に日に強くなってくる方もいらっしゃいます。
高齢でも一人できたのだから、もう一人いけるかも?
受精卵を永遠に凍結保存し続けるわけにもいきませんし、
今すくすく育っているお子さんを見ると
一緒に採卵をしたときの残りの凍結卵を廃棄するのは
忍びないですよね...
冷たいところに置き去りにしてるのは可愛そう、
と罪悪感さえ感じる方もいらっしゃいます。
お一人目を授かるまでは相当苦労されても、
意外と妊娠期間や出産が順調で、むしろ育児もとてもエンジョイ
されている方は、これなら2人目もいけるはず!
と前向きに考えなおしてみることもあるようです。
以前、体外受精で双子ちゃんを授かって出産され、
育てていく過程で子育てに開眼して、
3人目! に挑戦された方もいらっしゃいました。
すごいバイタリティですよね!!
当院でお二人目を希望されている方は、だいたいアラフォーの方です。
最初からお二人目不妊で初来院される方のなかには
30代前半の方もいらっしゃいますが、一人目が自然に授かったのに、
二人目がなかなか、という方だと、もうお子さんが小学生
だったりしますが、それでもやっぱり欲しい気持ちは捨てきれず、
ということがありますよね。
だいたい高齢出産は体力的にタイヘンだと認識されています。
もちろん、その認識は正しいのですが。
でも、男性で「妊娠出産」についてほとんど知識の無い方は
いらっしゃるものですが、女性でもお若い方ですと
何歳になっても産めると思われている方はいらっしゃいますね。
ぜひ体力のことだけでなく、リスクも高まることは
知っておいていただきたいと思います。
ご近所の、フランス料理が出る人気の産院ではなく、
地域の総合病院、周産期医療センターにするなど
冷静に病院選びをしていただきたいところです。
もちろん、妊娠中も気にしていただくことはたくさんありますし。
そうした高齢出産の心得は忘れてはならないと思います。
ましてや、すでにお子さんがいらっしゃるのですから、
お一人目の時のようにマイペースをキープできるわけでは
ありませんし、よりハードになりますね。
妊娠中から、パートナーの方の積極的な参加は欠かせない
と考えてください。
それが期待できない方は、実家やきょうだい、知人友人
総動員で支えてもらう覚悟のほうがいいかもしれません。
家の目の前の保育園に子どもさんを預けるとか、
いろいろ工夫されている方は多いですよね。
お一人目が卒乳して生理も再開したところという方でしたら
お身体の状態としてはまだ動きやすい段階です。
お産や育児で弱ったぶんを取り戻すのも、
比較的早い段階からがいいのです。
とくに妊娠前にしっかり身体づくりをされていた方は
身体が覚えているはずですし、1年2年のギャップなら
わりとスムーズに乗り越えることができるはずです。
お子さんが生まれてから既にもう年数が経っている方は
二人目不妊と考えずに、高齢妊活として一から身体づくりを
されることをおすすめします。
「1人できたから当然できるはず」という意識は
ちょっと横に置いておきましょう。
長期間遠ざかっていたため、身体もすっかり忘れてしまっていると
思ってくださいね(^_^;)
1人目は簡単にできた方でも、身体はすっかり変わっているので
かなり難しいこともあるのです。
はじめての高齢妊活という意識で準備を始めていきましょう。
高齢から始める2人目不妊の妊活のコツは、
お一人目のときから次を想定しておくことです。
無事妊娠されて最後の治療の際、
「2人目のときもよろしくお願いします」と
卒業していかれる方がいらっしゃいます。
「まずは1人」ですが、もっと先のことを見据えていると
いろいろと意識が変わってくるようです。
「そのうちに」「落ち着いたら」と考えていると、
いつの間にか何年も年月が経過してしまうことが多く、
1人目が遅かったぶん、気付いたらもう既に時は遅し!
となっているかもしれません。
次の妊娠出産を目指していくのなら、
逆算方式で身体のつくり方や養生法も変わってくると思うのです。
産後の体調回復にも気を使いますしね!
私たちも、次を見越してサポートさせていただけますし!!
高齢妊活の二人目は、計画的にヘ(^o^)/
近藤琉水がお届けしました(^^)
2014年10月28日 [記事URL]
卵のアンチエンジングには、
やはり身体を動かすことが大事です!
でも、運動すると活性酸素が増えると聞いたけど?
今回は、こんな疑問にお答えします。
まずは、活性酸素のおさらいです。
老化を起こすといわれる活性酸素。
活性酸素は、呼吸をすることでも発生します。
なので、ふだんの生活でも活性酸素は常に発生しています。
ですが、それぐらいでは身体に備わった「抗酸化力」で押さえられるので
問題ありません。
また、活性酸素のパワーは強力で、体内に入ってきたウイルスや
菌を攻撃する役割を持っています。なので、活性酸素がすべて
悪いわけではありません。
ですが、必要以上にふえることで、私達自身の細胞に酸化を起こし
老化させる原因となるのです。
活性酸素が細胞を傷つけ、細胞膜にダメージを与えます。
それが原因となり、細胞膜の重要な働きである
細胞の栄養をとり入れたり老廃物を出したりする作用が侵されます。
また、細胞のDNAを傷つけてしまうと、細胞自体が壊れてしまうことが起ります。
常に活性酸素の影響は体中で受けるのですが、
それを防ぐために「抗酸化」が重要です。
ですので、抗酸化作用のあるものを食べたり、
活性酸素を増やすものの刺激から、身体を守る必要が
あります。
とくに、年齢と共に「抗酸化力」も衰えてくるので、
身体の回復が遅くなり、
「最近、何だか疲れが取れにくくなってきた・・・」
ということが起るんですね。
また、呼吸の回数でいうと、
夏の暑い時期に、「はー、はー」と呼吸数が増えていることに
お気づきですか?
暑いし、しんどいし、自然と呼吸が増えていますよね。
実は、呼吸数が増えることで
身体には活性酸素がいつも以上に発生しているので、
酸化の影響を多く受けてしまっているのです。
ビタミン類を多く取ると「抗酸化力」がアップします。
だからでしょうか?夏には柑橘系の果物などが美味しくて、
さっぱり口当たりが良くてつい食べたくなりますよね。
自然に身体に取り入れているのかもしれません。
スイカや、トマト等の赤い色も「抗酸化力」の強い食品の一つです。
旬の物って素晴らしいですね!
さて、運動に話を戻しますが、
呼吸をすると活性酸素が増えるので、激しい運動をすると
呼吸数が増えて活性酸素の影響が多くなります。
だからと言って、身体を動かさずじっとしていればいいのかというと
そうではありません。
運動をしていない人の方が、
「健康的に見える」と思う人はいないはず。
やはり、適度な運動は身体を元気にしてくれますし、
かえって活性酸素の影響を減らす
「抗酸化」の助けをしてくれるのです!
私達の身体には、活性酸素で傷ついた細胞の
DNAを修復する作用が備わっていますが、
適度な運動をすることでその機能を高めてくれる
作用があるらしいのです。
その他にも、活性酸素の原因にもなるストレスの解消、
心肺機能が高まり呼吸数が減る、血管の機能が高まる、
などのいい作用が沢山あります。
なので、適度な運動!
やはり「ウォーキング」や「お散歩」を定期的に
楽しむことが大事になります。
それでも、少し"スポーツ"を楽しみたい方は、
お食事で抗酸化作用のあるものを
取り入れていきましょうね。
・・・・・・・・・・・・・・・・・
東洋医学でも、腹式呼吸のような
「深くてゆったりとした呼吸」をすすめています。
下腹に空気をタップリ入れるような大きな呼吸は、
丹田にしっかりエネルギーを取り込みます。
普段から、浅い呼吸をしていないかチェックして、
ゆったり大きな呼吸を意識してみましょう。
・・・・・・・・・・・・・・・・・
卵のアンチエイジング担当
岡井志帆がお届けしました。
2014年10月21日 [記事URL]
その土地のもので、
旬の物を食べることは
身体にとってもいいですよね。
卵巣に良い旬の食材!
今日ご紹介するのは、クルミです。
秋の旬な食材であるクルミ。
女性にピッタリの食材のひとつでもあります。
日本でも昔から食用とされていたようです。
東洋医学では、胡桃は「甘温」
「気を補い、血を養い、燥を潤し、痰を化し、
生命力である腎の火(命門)のパワーアップさせ、
体中にエネルギーを満たし、
肺を温め、腸を潤し、冷えて弱った時の咳嗽を治す。
腰脚の重痛み、心腹の痛み、血痢、下血を治し、
腫れを取り、銅の毒をおさえ、髪を黒くし、多く食べると小便が良く出ます。
痔を去り、肥満の人を健やかにする。」
いわゆる、滋養強壮の作用が強く、
食べ過ぎてはダメとの記載もあります。
乾燥を潤すところから、お肌にも良いとありますし、髪もツヤツヤ、
氣と血を増やし、生命力もアップするところも女性に効果抜群です。
腸にも効き、便通をよくする、冷えと咳にも良いようです。
東洋医学的にも、とても体に良い食材であることが
分かります。
また、西洋医学的には、
ビタミン類も豊富で
ビタミンA、ビタミンB1、B2、ビタミンEが多く含まれています。
他にも、カルシウム、リン、鉄などを含みます。
ビタミンB1は、糖質をエネルギーに変える働きがあります。
また、疲労物質を分解する働きがあります。
ですが、クルミ自体の糖質が低く、
糖質を意識した食事をしている人には
うれしい食材です。
糖質を控えたい妊活女子にも最適です。
クルミの大部分は脂質ですが、
この脂質のバランスが素晴らしく、
これが抗酸化作用を高めてくれています。
また、豊富な脂質は便の排出を滑らかにしてくれるので、
便秘の解消にも一役買ってくれます。
しかし、食べ過ぎは下痢になるかもしれませんので
注意してくださいね。
消化吸収もよいので、
胃腸が弱く細身の女性には最適といえるでしょう。
また、トリプトファンというアミノ酸が多く含まれていて、
これが眠りに作用するホルモンであるメラトニンの元となるので、
寝つきがよくなるそうです。
カルシウムが骨を強くし、
イライラを抑えることからも、
女性にはうれしい食材ですね。
良い睡眠、イライラ改善は、
卵巣にも影響を与えます。
良質のタンパク質、抗酸化作用、血流改善することで、
卵巣の働きをよくして、
卵作りを助けてくれます。
このように、栄養豊富なクルミですが、
やはり脂質が多いのと、
これ自体の脂質バランスが優れているので、
他の食事で脂質が増えると、
せっかくの脂質のバランスが崩れてしまいます。
他の食事での脂質の摂取に注意しましょう。
高エネルギー食なので
食べ過ぎには注意が必要ですが、
少しずつ食べるとよいですね。
東洋医学的でも西洋医学でも
同じような効果がうたわれているところが
面白いですよね!
昔のひとは、こんなに詳しく効果を知っていて
お薬としても使っていたのです。
こんなにもすばらしい胡桃です。
卵巣にいい食材代表ですが、
くれぐれも取り過ぎには注意して
日々の生活に取り入れていきましょう。
卵のアンチエイジング 担当 岡井志帆でした。
■:休診日
Copyright© 2017 不妊治療専門漢方鍼灸治療院 馬場聖鍼堂 All Rights Reserved.