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2014年10月05日
晩婚化に伴う晩産化の傾向は、ますます進むと思われます。
鍼灸院にいらっしゃる方も40代は"普通"の域です。
たまに30代前半の方が来られると「若い!」と驚くくらいです。
いまやメジャーになってきた40代妊活カップルが
気にしたほうがいいこと・気にしなくてもいいこと
についてお話していきます。
お若い方だと、新婚時代はしばらく二人で楽しく♪
というのが一般的ですが、40代だと年齢を意識して、
結婚してすぐにベビ待ちを始める方は多いですよね。
用意周到な方だと、結婚される前からクリニックを受診されて
検査を受けたり相談したり、妊娠に向けて着々と準備を
される方もいらっしゃいます。
でも、ほとんどの方々は定番のコースを踏襲されます。
「しばらくはタイミングで。。。(*^_^*)」
ちょっと待ってくださいね!
そのままタイミング期間をいつまで続けますか?!
ルックスは年齢不詳なほど若く見えても、身体の中、
とくに生殖関係は一番早く衰える部分です。
20代のように「解禁したらすぐにできちゃった」
というわけにはいかないのが40代の妊活です。
まずは一通りの検査をご夫婦そろって受診されるのが前提で、
そのうえで戦略を考えていきましょう。
卵子・精子の老化や、関係も深い流産率の上昇、
合併症の懸念、それこそ体力や老後の心配などなど
不安なことはたくさんあります。
少しでも早く授かれるなら、それに越したことはありませんよね。
ですので、タイミングでしばらく様子を見る期間は
できるだけ短くして、その後生殖補助医療の助けも借りることも
視野に入れていきましょう。
もちろん、「あなたがたご夫妻は、まだまだ時間的に余裕が
ありそうですね。すぐにでも自然妊娠できそうです」
という検査結果だったら、しばらく様子をみてもいいですよね。
もし、自然に授かることを最重視され、もし妊娠できなくても
ご夫婦2人の生活を楽しみたいというカップルであれば、です。
そうでなければ、できたら子どもがいる生活を強く望まれるのであれば
あまり悠長に構えているわけにはいきません。
人工授精や体外受精のメリット・デメリットをよく知ったうえで
できるだけ早く治療にとりかかったほうがベターです。
「絶対子どもはほしい」と望みながら、「しばらくタイミング法で
がんばります」は矛盾しているかもしれませんね。
お二人の、現時点での身体の状態をよく把握して、
お二人でしっかり将来のことも考えていただいて、
今取るべき対策を講じていきましょう。
大切なのは、2人で考え、とことん話をすること、だと思います。
ありがちなのは、女性だけが抱え込むケースなんですね。
子どもを産むことは女性の一生にとってかなり大きな出来事。
だからこそ、女性のほうが一生懸命になるのもわかります。
でも、その後の子育ては、ご夫婦2人が率先して関わらないことには
解決できないことがいっぱいありますね。
ですので、見切り発車にならないよう、
よくよく話し合いをしていただけますように。
年齢に関わりなく大切なことではありますが、
40代で子どもが生まれるということは、計算すれば
子どもが成人するときにご自分が何歳になるかわかりますよね。
男性が年上のカップルであれば尚更です。
心配ばっかりしても前には進みませんが、
覚悟は必要だと思うのですよ!
ちょっと不安が増大しそうな話ばかりになりましたが、
妊活高齢化の良い面もあるということも強調しなければ。
お二人とも長い社会経験を経て、人間的な幅も深みも出てきました。
それがご夫婦の関係においても、両親となったときにも、
吉と出ることは大いにあると思うのです。
子育ては確かに体力も要りますが、張り合いにもなりますね。
我が子のためなら頑張れることもあるでしょう。
そして親としての責任感から、元気で長生きしなきゃと
無茶をせず、健康に気遣うようになられるようです。
また、経済的にも余裕が出て、若かったら挑戦できなかった
体外受精などの治療にも取り組むことが可能だったり、
お子さんが生まれてからも何かと有利な面はあるでしょう。
「後悔しないように、お金が無いから諦めることはやめようね」
と合意されていらっしゃる高齢カップルには何組もお会いしてきました。
将来残念ながら身体のほうの原因で治療を卒業されることはあっても、
できるだけのことはやってみようという決意と財政的な裏づけが
あってのことですね。
不妊治療はお金がかかるのが常ですから。。。
40代で子育てをされるご夫婦を拝見していると、
子どもさんへの声かけや関わり方が非常に丁寧で、落ち着いています。
それは当たり前かもしれませんが、なかなか簡単なことではありません。
「両親が高齢だと生まれる子どもに問題が起きる」なんて発言も
目にすることはありますが、そんなことはないと声を大にして
発信したいですね。
もちろん周産期の危険は無視できませんが、元気いっぱいで生まれてくる
子どもさんがほとんどなのですから。
むやみと怖がる必要はありません。
正しい理解が不安を取り除いてくれるはずですよ!
高齢妊活カップルを応援しています。
近藤琉水がお届けしました。
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