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2015年06月16日
オリモノは、女子にとっては月経に関係した
生理現象の一つ。
「不快だけれど、ただのオリモノだし・・・」と
知らん顔していたら、実は、あなたの未妊の原因だったのかも!?
オリモノは帯下(たいげ)とも言って、
子宮頸管、膣からの分泌液です。
膣内を潤して外部からの悪い菌が入るのを防いでくれています。
通常、排卵期や月経前には分泌量が増えます。
月経周期によってサラサラだったり、
卵の白身のような伸びる状態に変化します。
性質がわかりやすく変化するので、
良く伸びる状態のものが出るときは
排卵期のめやすとなります。
色や匂いが普段とは違ったりすると、
カンジダ膣炎、クラミジアやトリコモナス膣炎といった
感染症が原因でオリモノに異常があらわれるので、
みなさん慌ててクリニックで診察を受られるようです。
妊活中のカップルで、
オリモノの状態が気にはなってはいるんだけれど、
恥ずかしいからといって
クリニックに行かれていない方は
早く受診してくださいね。
未妊治療をスタートしているカップルで
クリニックを受診されている方は、
もう検査はすんでいるはずです。
上記のような病気を疑い、検査をしたけど異常がない。
でも、やっぱりオリモノの量が多くて悩んでいる方も多いです。
量が多いと言っても、その量はなかなか人と比べられないのですが、
流れるように出てくるとか、おりものシートでも溢れてしまう、
また、常にオリモノシートが必要である状態では
大変不快です。
不快な程度であればいいのですが、
実は、卵管に問題があって卵管粘液が大量に分泌していて、
その為に妊娠の邪魔をしていることもあるのです。
卵管留水腫といわれるもので、
卵管采が塞がってしまい卵管粘液が溜まる場合が多いです。
原因は、細菌性炎症、癒着など様々です。
この場合は、妊活治療でクリニックに通院している
カップルであれば検査ですぐにわかります。
ですが、月経周期にあわせて大量に分泌が起こるような、
周期的に一時期だけ大量に出る場合は、
せっかく検査をしても、検査のタイミングが合わなければ
見つける事が出来ないないことも多いのです。
大量に流れ出る粘液は受精卵に有害なこともあります。
また、授精の際に着床を邪魔して体外に流してしまうこともあるのです。
このように、一時的な卵管留水腫の疑いがある場合は
大きいクリニックでMRIでの検査が必要となったり、
細菌の検査をあらためてする必要があります。
卵管留水腫の場合のオリモノは、
水のようにサラサラの状態であることが多く。
水のような色から、血の混じったものまで様々です。
血が混じった場合は、不正出血を心配して
クリニックに行かれると思いますが、
そうでない場合は放置してしまうこともあります。
まだ、クリニックで治療をはじめていない方は、
ぜひ検査を受けてみてください。
まれにではありますが、
大量のオリモノが、妊娠の邪魔をしていることがあるんですよ。
オリモノといえ、ほってはおけないですね。
また、「オリモノが多い」ことは、東洋医学的に考えても
体質改善をおすすめします。
東洋医学では、オリモノは「湿」の病、
「脾胃」の病が原因と言われます。
食べ過ぎで、水をたくさん作り出してしまった。
また、「脾胃」が弱くて、胃腸の働きが弱いかた。
食べる量に比べて、手足を動かすような運動の量が少ない。
また、月経血が多くて、血が不足している場合も起こります。
冷えを感じたり、血も気も虚してしまって起こる場合もあります。
このようなタイプの方は、オリモノとして要らない水を排出
しようと身体が働きます。
また、太り気味の方なら、多すぎる水なのか?ドロドロ水なのか?
やせ過ぎの人なら、身体の中に熱があって水がたまる、
もしくはドロドロ水なのか?
などなど、タイプによって治療のアプローチが違ってきます。
体質については、私たち鍼灸師にお聞きしてくださいね。
どちらにしても、要らない水を作らないようにすることが大事です。
胃腸をととのえながら、身体を動かして、
汗やおしっこで余分な水を排出していきましょう。
そして、食事は適量に。
隠れた未妊の原因、「大量のオリモノ」も要注意ですよ!
気になる方は、クリニックにも行ってみましょうね。
快適月経生活・卵のアンチエイジング担当
岡井志帆でした。
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