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2015年07月21日
「子を求めるには、経をととのうるより先なるはなし」
妊娠する為には、月経をととのえることがまず先なんですよ。
こんな事が、鍼灸の古い文献にも書かれています。
未妊治療に励む女子は、まずクリニックに行き、
さまざまなホルモン検査を受けたり、
子宮や卵巣をエコーで観てもらう
内診という診察を受けます。
子宮や卵巣に器質的な問題があれば
そのための治療が行われますが、
特に問題が無ければ、足りないホンルモンを補充する
治療が始まります。
黄体ホルモン値に問題があるなら、
高温期を維持できるように、
また、卵の成長が遅ければ、
成長を促すホルモンを補充する治療が行われます。
足りないホルモンを補充したら、
すぐ妊娠できるのか?
というと、必ずしもそうではありません。
もちろん、卵の質が良く精子から運ばれた遺伝子情報が
良い物であれば、妊娠率が非常によくなります。
ですが、
ホルモンの数値がいいとか、
ホルモン補充でよくなったとか、
それだけでは説明できない力が
「妊娠」には働いています。
実際に、体外受精をおこなっても、その妊娠率が
自然妊娠の率を超えてよくなるといった事はありません。
妊娠する為に、卵巣で成熟した卵は外に飛びだし排卵が完了。
卵管采にキャッチされ卵管にて精子と会う事が出きると
授精が完了します。
授精した卵は、分裂を繰り返しながら
子宮に向かってゆっくり運ばれていきますが、
その際に、子宮に向かって
「今からいくよ〜」
「準備はいいかい?」といった信号を出していると
言われています。
そのタイミングがぴったり合うと、
卵が着床するのに最適の状態で内膜は待ち構えることができ
着床しやすくなるのです。
これが、体外受精の「着床は神の領域」といわれるところです。
高度生殖医療において、
授精卵のグレードの良い悪いでは、決して結果が決まらないと言われる
所ではないでしょうか?
このような、受精卵と内膜との間をつなぐエネルギー、
目に見えない力を補うのは、
東洋医学が得意とする所です。
東洋医学では、生殖器を統括し、
また、卵を育てる生命力である水のパワー。
卵を上手に受け止めて育む土のパワー。
そして、命の元であり、生命活動の元となる火のパワー。
これらすべてのバランスが整うことで、
卵と子宮のサインのやり取りが、
うまく出来るようになっています。
このバランスがよくなると、
身体のバランスがよくなり
自然と月経もととのうようにもなります。
鍼灸の古い本には、
「婦人の子供が授かれないのは、
多くは血気ともに虚する事によるので、
精気を摂養することがだいじです。」
とも書かれています。
この、妊娠に必要とされている
血と気の虚を養う為に必要なものというのは、
西洋医学の治療であるホルモン補充だけでは
足りないように思います。
身体を十分に休め、睡眠を取ること。
気力を養い、十分に気持ちや意欲を湧かせることが
大事です。
また、栄養をしっかりとれる健やかな身体を作り、
血を養うことで、次の命のバトンをつなぐことが
できるのではないでしょうか?
こういった、身体作りをしていく事が
東洋医学の得意とする所です。
総てのバランスをとりながら、
調和を目指す。
こんなことが妊娠力をあげる、
また、生命力を上げる秘訣なのです。
クリニックでの西洋医学的な治療にプラスして、
東洋医学的な治療を取り入れ、
受精卵と内膜とのサインのやり取りがスムーズに出来る。
そんな身体作りをしていきませんか?
あなたの未妊治療のお手伝い、
私たち鍼灸師がさせていただきますよ!
ぜひ、ご相談くださいね。
快適月経生活・卵のアンチエイジング担当
岡井志帆がお届けしました。
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