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2015年08月18日
「妊娠しやすい身体になりたい!」
「良い卵を育てたい!」
その為の身体づくりのことを、
東洋医学では「養生」といいます。
今回は、「養生」について書かれた本からの
身体作りの方法をご紹介します。
東洋医学の本に、生活習慣をととのえて
健やかに過ごす為の方法として書かれた
「養生訓」という本があります。
そこには、健康に過ごす為の知恵が
たくさん書かれています。
「そもそも「養生」を上手にすれば、
天から授かった命が短い人も、
長生きする事が出来るし、
授かった命が長い人も、
養生が悪ければ短くなってしまう。」
こんな事が、書かれています。
養生は、寿命の話だけではありません。
妊娠しにくい体質の人も、
「養生」をうまくする事が出来れば
「妊娠しやすくなる」ということです。
また、元々は妊娠に問題が無かった人も、
日頃の養生が悪ければ、
それが原因で
妊娠しにくい身体になってしまっていることも
考えられます。
「養生訓」に書かれている中に、
「養分もほどほどに」という一文があります。
「養分」とは、栄養のこと。
つまり、「食事の量はほどほどに」、
ということですね。
本文には、
「人の元気はもともと天地万物を生じる気である。
これが人の身体の根本である。だから人は、この気を
受けなければ生まれてこないのである。生まれたあとは、
飲食・衣服・住居・など外物の助けによって元気が養われ、
命は保たれるのである。・・・略
外物を用いるにあたっては、元気を養うとされる飲食などを
軽くし、摂りすぎないようにすれば、生まれつきいただいた
体内の元気を養って、命長く天命を保つことができるのである。
もし、外物による養いを重くしてとりすぎれば、内の元気は、
外からの養分に負けて病となる。病が重くて、元気がつきれば死んでしまう。
これは、たとえば草木に水や肥料を過剰に与えれば、かえって死なせてしまうのと
同じことである。・・・略」
上記のように、
「食べ過ぎはよくない」という事が、
再三書かれています。
昔も今も同じですね。
また、「昼食の後に、横になったり、眠ったりする事は
よくない事」としてあげられています。
「夜も、まだ消化が出来ていないうちに
早く寝る事は気をふさぎ、病を生じる」
と書かれていて、
「これは、養生の道では、もっとも避けるべき事」と
いさめられています。
東洋医学では、「脾の臓」が弱い体質の方は、
食事の後にすぐ眠くなってしまうという特徴があります。
胃腸に関係する「脾の臓」と「胃の腑」は、
「土」のグループに属していて、消化吸収だけでなく、
赤ちゃんを子宮の中で育てるのに
とても大事なパワーを持つ所でもあります。
食後に眠くなるのは、その「土」のパワーが弱い
ということ。
大事な「土」のパワーを養うためにも、
食事の後には、そのまま座わりこんでしまわずに、
すこし歩いたり、身体を動かした方がいい。
と、アドバイスが書かれています。
西洋医学的にも、夕食後に軽く歩く事で
血糖値の上昇がおさえられるので、
身体にもいいと言われています。
ぜひ、これを機会に、
食事は控えめの腹八分目。
そして、食後は少しウォーキングをする。
これを、日常生活に
取り入れてみませんか?
残暑が厳しい日がまだ続きます。
ぜひ、夕食後、すこし気温が落ち着いたころに、
ゆったり歩いてみてください。
「土」パワーが養われて、
妊娠力を助ける働きをしてくれますよ。
身体作りの一つとして、取り入れて
みて下さいね。
外へ行くのが辛い時は、
家の中をうろうろしてもいいと書かれています。
暑い昼間は、
じっと動かないのではなく、
普段しない所を掃除をしたり、
いつもより少しだけ、
念入りに家事に取り組んでみてくださいね。
それだけで、妊娠しやすい身体作りになりますよ。
身体ができてくれば、月経がととのってきます。
いいことだらけですので、
ぜひ、チャレンジしてみてくださいね。
快適月経生活・卵のアンチエイジング担当
岡井志帆がお届けしました。
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